直葬を行うときに必要な準備とは
直葬は「火葬のみ」というシンプルな葬儀形式ですが、実際に行うとなると多くの準備や手続きが必要です。
死亡後すぐに役所への届け出や火葬許可証の取得が求められ、火葬場や葬儀社の手配も欠かせません。
簡素であるがゆえに「何をすればいいのか」が分かりにくいと感じる人も多いでしょう。
本記事では、直葬を行う際の流れと必要な手続きについて、初めての方でも理解できるように整理します。
死亡から火葬までのタイムライン
直葬の流れは一般葬より短く、2〜3日程度で完了するケースが多いです。一般的なタイムラインは以下の通りです。
- 死亡確認:医師が死亡診断書を発行。これがすべての手続きの出発点。
- 搬送・安置:葬儀社が遺体を搬送し、自宅や安置施設に安置。直葬の場合でも安置は必要です。
- 役所手続き:死亡届を市区町村役場に提出し、火葬許可証を取得。これがないと火葬はできません。
- 火葬場予約:葬儀社を通じて火葬場の日時を決定。都市部では混雑するため、早めの予約が重要。
- 火葬当日:火葬場にて火葬、収骨。遺族が骨壺に遺骨を納めます。
この流れを理解しておくことで、当日の混乱を防ぎ、落ち着いて故人を見送ることができます。
一般葬は「通夜」「告別式」「火葬」という一連の儀式を行うため、直葬より日数がかかります。
準備期間
通夜(1日目夜)
告別式(2日目午前)
火葬(告別式後)
会食・後片付け
→ 準備から火葬までを含めると 4〜5日程度 が一般的。
直葬は「火葬のみ」で完結するため短期間で済みますが、一般葬は 儀式の準備・参列者対応・僧侶や会場の調整 に時間がかかるため、日数が長くなるのです。
必要書類
直葬を行うには、以下の書類が必須です。
これらの書類は葬儀社が代行してくれる場合もありますが、遺族が確認しておくことが大切です。
火葬場・葬儀社の選び方
直葬をスムーズに行うには、火葬場と葬儀社の選定が重要です。
事前に複数社の見積もりを比較すると、費用やサービスの違いがわかりやすいです。
火葬当日の流れ
火葬当日は以下のように進みます。
- 火葬場に到着後、控室で待機。
- 棺を火葬炉に納め、点火。
- 火葬中は控室で待機(約1〜2時間)。
- 火葬終了後、収骨室で遺族が遺骨を骨壺に納める。
- 遺骨を持ち帰り、納骨や自宅安置へ。
参列者が少ないため、全体の所要時間は半日程度です。
費用の内訳・相場
直葬の費用は 20〜40万円程度 が一般的です。内訳は以下の通りです。
一般葬の平均費用が100万円以上であることを考えると、直葬は大幅に負担を軽減できます。
葬儀後の手続き
直葬が終わった後も、遺族にはさまざまな手続きが残されています。
葬儀後の事務手続きは煩雑ですが、葬儀社や行政の窓口で相談するとスムーズに進められます。
まとめ
直葬は「火葬のみ」というシンプルな形式ですが、死亡届や火葬許可証などの手続き、火葬場や葬儀社の選定、当日の流れ、葬儀後の事務処理など、やるべきことは意外に多いです。
準備を理解しておくことで、当日の混乱を防ぎ、落ち着いて故人を見送ることができます。
あなたはもし直葬を選ぶとしたら、どの部分に不安を感じますか。
以上、【現代葬儀:直葬】第3回:直葬の実際の流れと必要な手続きまとめでした。

では、おつかれさまでした~



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