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【現代葬儀:直葬】第3回:直葬の実際の流れと必要な手続きまとめ

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直葬を行うときに必要な準備とは

直葬は「火葬のみ」というシンプルな葬儀形式ですが、実際に行うとなると多くの準備や手続きが必要です。
死亡後すぐに役所への届け出や火葬許可証の取得が求められ、火葬場や葬儀社の手配も欠かせません。
簡素であるがゆえに「何をすればいいのか」が分かりにくいと感じる人も多いでしょう。

本記事では、直葬を行う際の流れと必要な手続きについて、初めての方でも理解できるように整理します。

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死亡から火葬までのタイムライン

直葬の流れは一般葬より短く、2〜3日程度で完了するケースが多いです。一般的なタイムラインは以下の通りです。

  1. 死亡確認:医師が死亡診断書を発行。これがすべての手続きの出発点。
  2. 搬送・安置:葬儀社が遺体を搬送し、自宅や安置施設に安置。直葬の場合でも安置は必要です。
  3. 役所手続き:死亡届を市区町村役場に提出し、火葬許可証を取得。これがないと火葬はできません。
  4. 火葬場予約:葬儀社を通じて火葬場の日時を決定。都市部では混雑するため、早めの予約が重要。
  5. 火葬当日:火葬場にて火葬、収骨。遺族が骨壺に遺骨を納めます。

この流れを理解しておくことで、当日の混乱を防ぎ、落ち着いて故人を見送ることができます。

参考:一般葬が4〜5日以上かかる理由

一般葬は「通夜」「告別式」「火葬」という一連の儀式を行うため、直葬より日数がかかります。

準備期間

  • 葬儀社との打ち合わせ(祭壇・会場・僧侶手配など)
  • 会場設営や参列者への連絡 → この準備だけで1〜2日かかることもある。

通夜(1日目夜)

  • 故人を偲ぶ儀式。僧侶の読経、焼香、会食などを行う。
  • 多くの参列者が集まるため、接待や返礼品の準備も必要。

告別式(2日目午前)

  • 本格的な儀式。祭壇前で僧侶の読経、弔辞、焼香など。
  • 式後に火葬場へ移動し、火葬を行う。

火葬(告別式後)

  • 火葬場で荼毘に付し、収骨を行う。

会食・後片付け

  • 精進落とし(会食)や返礼品の配布。
  • 会場の片付けや精算。

→ 準備から火葬までを含めると 4〜5日程度 が一般的。
直葬は「火葬のみ」で完結するため短期間で済みますが、一般葬は 儀式の準備・参列者対応・僧侶や会場の調整 に時間がかかるため、日数が長くなるのです。

必要書類

直葬を行うには、以下の書類が必須です。

  • 死亡診断書:医師が発行。死亡届の提出に必要。
  • 死亡届:市区町村役場に提出。提出期限は死亡から7日以内。
  • 火葬許可証:死亡届を提出すると交付される。火葬場で必ず提示。

これらの書類は葬儀社が代行してくれる場合もありますが、遺族が確認しておくことが大切です。

火葬場・葬儀社の選び方

直葬をスムーズに行うには、火葬場と葬儀社の選定が重要です。

  • 火葬場:自治体が運営する公営火葬場は費用が安く、数千円〜数万円程度。民営はやや高額ですが設備が整っている場合が多い。
  • 葬儀社:直葬プランを提供している葬儀社を選ぶと安心。搬送・安置・火葬場手配まで一括で任せられる。

事前に複数社の見積もりを比較すると、費用やサービスの違いがわかりやすいです。

火葬当日の流れ

火葬当日は以下のように進みます。

  1. 火葬場に到着後、控室で待機。
  2. 棺を火葬炉に納め、点火。
  3. 火葬中は控室で待機(約1〜2時間)。
  4. 火葬終了後、収骨室で遺族が遺骨を骨壺に納める。
  5. 遺骨を持ち帰り、納骨や自宅安置へ。

参列者が少ないため、全体の所要時間は半日程度です。

費用の内訳・相場

直葬の費用は 20〜40万円程度 が一般的です。内訳は以下の通りです。

  • 火葬料金:自治体によって1〜10万円程度。
  • 搬送費用:距離や時間によって変動。
  • 棺・骨壺などの基本セット:数万円。
  • 安置料:施設利用料が発生する場合あり。

一般葬の平均費用が100万円以上であることを考えると、直葬は大幅に負担を軽減できます。

葬儀後の手続き

直葬が終わった後も、遺族にはさまざまな手続きが残されています。

  • 役所手続き:戸籍の除籍、住民票の抹消。
  • 保険関連:生命保険の請求、健康保険の資格喪失手続き。
  • 年金関連:年金受給停止の手続き。
  • 銀行・公共料金:口座凍結、契約変更。

葬儀後の事務手続きは煩雑ですが、葬儀社や行政の窓口で相談するとスムーズに進められます。

まとめ

直葬は「火葬のみ」というシンプルな形式ですが、死亡届や火葬許可証などの手続き、火葬場や葬儀社の選定、当日の流れ、葬儀後の事務処理など、やるべきことは意外に多いです。
準備を理解しておくことで、当日の混乱を防ぎ、落ち着いて故人を見送ることができます。

あなたはもし直葬を選ぶとしたら、どの部分に不安を感じますか。

以上、【現代葬儀:直葬】第3回:直葬の実際の流れと必要な手続きまとめでした。

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では、おつかれさまでした~

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