Windows 11 Windows Update について(更新の一時停止・更新プログラムを取り消す・配信の最適化・Windows Insider Programなどなど)
設定の開き方
画面下の「スタートボタン(Windows アイコン)」をクリックし、現れた画面の右上の「設定」をクリックします。
左メニュー「Windows Update」を選択します。
更新プログラムのチェック
「更新プログラムのチェック」をクリックすると最新のアップデートが確認されます。 初期値では自動的に更新プログラムの確認がされるので毎回クリックする必要はありません。
更新プログラムのチェックがいつ行われたかは「最終チェック日時」で確認できます。
更新プログラムがある場合には下の画像のようにその一覧が表示されます。
アップデート後に再起動が必要な場合にはこのようにメッセージが現れます。タスクバーのアイコンにも再起動を促すアイコンが表示されます。
利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する
デフォルトでは「オン」になっています。特に問題がなければ「オン」のままにしておく方が自動で最新の更新プログラムが取得され便利です。
使用しているソフトウェアが更新プログラムに対応していないのであれば「オフ」にすることにより一時的ですが対処できます。
更新の一時停止
最新状態にすることにより不具合などが発生することがわかっている場合、更新を一時的に止めることができます。「更新の一時停止」では「1~5週間一時停止する」を選べます。
また、いつまで一時停止されるか日付も表示されます。
「更新の一時停止」を解除するためには「更新の再開」ボタンをクリックします。
更新の履歴
更新の履歴の確認
更新の履歴が確認できます。更新の履歴が確認できますは4種類に分類されます。
- 機能更新プログラム
- 品質更新プログラム
- 定時更新プログラム
- その他の更新プログラム
展開すると個々の更新プログラムが表示され、「詳細情報」をクリックすると更新の内容が記載されたMicrosoft サポートページが開きます。
更新プログラムを取り消す
Windows アップデート後に PC に不具合が発生した場合には「アンインストール」を選び、更新プログラムを削除し、以前の状態に戻すことができます。
Windows アップデートをした後に PC に不具合が発生した場合には「アンインストール」を選び、更新プログラムを削除し、以前の状態に戻すことができます。
詳細オプション
「詳細オプション」を選びサブメニューを出します。
その他の Microsoft 製品の更新プログラムを受け取る
その他の Microsoft 製品とはOffice やサーバー製品類のこと。
「オン」にすれば、OS とそれ以外の Microsoft 製品について更新プログラムがある度に知らせてくれます。
問題がなければ「オン」にしておきましょう。
最新の状態にしてください
「最新の状態にしてください」ってタイトル、分かりにくい和訳ですよね。
要は、これを「オン」にすると強制的に再起動が起こるということです。(ただし、再起動の15分前に通知が入るので、それを見落とさなければ何の問題もないのですが。)
PC を離れている隙に再起動が起こるかもしれないので、ここは「オフ」にしておいた方が無難でしょう。
従量性課金接続で更新プログラムをダウンロードする
従量性課金接続の場合に「オフ(初期状態)」にすることで更新プログラムをダウンロードしないようにできます。
接続環境が従量性課金接続しかない場合には、ここを「オン」にしないとPCが最新状態になりません。
更新を完了するために再起動が必要な場合に通知を受け取る
ここを「オン(初期状態)」にしないと予告なく再起動が入ります。
編集中のデータが消えては致命的なので「オン」にして再起動の通知が表示されるようにしましょう。
アクティブ時間
「アクティブ時間」とは PC やデバイスを使用している時間のことです。
この時間帯を指定することにより、再起動される時間をアクティブ時間外に設定することができます。
「自動的に確認する」を選べばPC がその時間帯を自動的に判定し、「手動」を選べばユーザーが時間帯を設定できます。
「手動」を選んだ状態
オプションの更新プログラム
「オプションの更新プログラム」は自動ではインストールされないので、ユーザが必要に応じてインストールします。ドライバの更新などがこれにあたります。
優先度の高くない更新なので、判断がつかない場合にはインストールするのはやめておきましょう。
配信の最適化
配信の最適化とその詳細設定については、ローカルネットワーク上に多くの PC が繋がっている企業環境では設定次第で効果を発揮しますが、家庭内 PC ではどうでもよいものです。
ネットワークのトラフィックを減らす仕組みです。
すでに更新ファイルを入手しているPCがローカルネットワーク上または信頼出来る外部のネットワークにある場合、それをキャッシュサーバー代わりにして通信を減らせる仕組みです。
家庭で使っている Windows ではあまり意味がないでしょうが「オン」のままでも問題ありません。「インターネット上のデバイスとローカルネットワーク」ではなく「ローカルネットワーク上のデバイス」にしておきましょう。
詳細オプション
ダウンロード設定とは更新プログラムのダウンロードに使用される帯域幅の量の設定です。
使用可能な回線速度のうち、どの程度をこれに割り当てるかということで、低速回線で多く割り当てをすればインターネットの閲覧などに使う速度が低下します。
- 絶対帯域幅
更新プログラムの受信に割り当てる帯域幅を固定で指定するものです。
例えば10Mbpsと指定すれば、実測値が20Mbpsでも30Mbpsでも更新プログラムの受信に使われる速度は10Mbpsまでとなります。 - 測定された帯域幅の割合(更新元に対して測定)
実測値の何パーセントを更新プログラムの受信に使用するかを指定するものです。
例えば50%と指定すれば、実測値が20Mbpsの時には更新プログラムの受信に使われる速度は10Mbpsで、実測値が4Mbpsの時には2Mbpsとなります。
アップロードの設定とは自分のPCにダウンロード済みの更新プログラムを他のPCへコピーさせる場合の帯域幅の量の設定です。
こちらも前述と同じで、使用可能な回線速度のうち、どの程度をこれに割り当てるかということで、 低速回線で多く割り当てをすればインターネットの閲覧などに使う速度が低下します。
- インターネット上の他の PC への更新プログラムのアップロードに使用される第1幅の量を制限します
使用可能なアップロード速度のうち、どの程度を更新プログラムのアップロードに割り当てるかという設定です。 - 月単位のアップロード上限
アップロードするデータ容量を月単位で管理し、上限に達するとそれ以上はアップロードしないように出来ます。
アクティビティモニター
更新ファイルをダウンロードした時の状況が確認できます。
更新ファイルがどこから持って来られたかがわかるので、ローカルネットワーク上にPCがたくさんある環境であれば「配信の最適化」がどの程度効果があるかもはっきりするのでしょう。
上の画像の場合では、ローカルネットワーク上の他の PC からは 13MB ほど更新ファイルを分けてもらえたと分かります。
回復
【PC をリセットせずに問題を解決 / この PC をリセット / 復元 / PC の起動をカスタマイズする】については下記で詳しく記載しています。
Windows 11 PCに問題がある場合やPC をリセットする場合の回復オプションの使い方について解説します。PC を他人に譲渡する際の初期化についても触れています。 設定の開き方 画面下の「スター[…]
アプリの再起動
「アプリの再起動」については下記で詳しく記載しています。
構成された更新ポリシー
企業内ネットワークで使っているPCで、 Windows Update を管理者がコントロールしている場合の項目です。家庭用 PC では必要ありません。
Windows Insider Program
Windows Insider ProgramとはMicrosoft のリリース前のソフトウェアについて希望者に公開して評価をしてもらうためのものです。利用者はリリース前に新しいソフトの使い心地を体感でき、 Microsoft は無償でテスターを集められるというメリットがあります。
ここでインストールされるソフトは、正式なリリース版ではなくベータ版なのでPC に不具合が発生してはまずいという人は利用しません。また、Insider Programの参加をやめる場合には、最新リリースの Windows をクリーンインストールする必要があります。(クリーンインストールの方法は後述してあります。)
「Windows Insider Program」を選びます。
「Windows Insider Program」に参加してみます。「使用を開始する」を選びます。
ステップ(1/4):「Windows Insider アカウント」と「Microsoft アカウント」を紐づけます。「アカウントを紐付ける」を選びます。
- Microsoft アカウントを持っている場合にはこれを選びます。(今回はこれを選び「続行」を押します。)
- 新規にMicrosoft アカウントを作る場合にはこちらを選びます。Microsoft アカウントは色々なところで使うので持っていない方は作っておくことをおすすめします。
ステップ(2/4):Insider チャネルを選択します。4チャネルありますがお試し程度の気持ちであればベータチャネルまでに留めておきましょう。
- Canaryチャネル
毎日リリースされチャネル内でも最先端で試験的な内容です。 - Dev チャネル
Windows に関する最新の機能や更新プログラムについていち早く知りたい技術力の高いユーザーのためのチャネルです。 開発サイクルの最も早い段階で、エンジニアの最新の作業進行中のコードを含むビルドを取得できます。常に安定したものではないので現行OSに不安定さが出て、回避策が必要な問題が発生する場合があります。 - Beta チャネル(推奨)
Windows の最新の更新プログラムや機能の確認や検証が必要な早期導入者や IT 担当者向けのチャネルです。Beta チャネルに参加すると、Windows 11 などの特定の次期リリースに関連したビルドを確認することができます。 - Release Preview チャネル
リリース直前の更新プログラムを一足先に入手できます。ほぼ完成されたものなので安定性があります。
今回はベータチャネルにして「続行」を押します。
ステップ(3/4):デバイスの契約をレビューする
赤枠内に書かれている通り、正式にリリースされたプログラムではないので問題が発生する前提で使用してくださいと注意書きがあります。「続行」を押します。
ステップ(4/4):このデバイスを再起動して作業を完了します
「いますぐ再起動」を押します。
再起動後に「Windows Insider Program」を確認すると下の画像のようにベータチャネルに参加しています。
- さっそく Windows Insider Program プログラムを入手してみます。「Windows Update を開く」を押します。
Windows Insider Program プログラムがあるようです。 - チャネル変更ができます。
- Windows Insider アカウントの変更が出来ます。
- 「オン/オフ」は、Windows Insider Programの受信期間を次のバージョンのWindows がリリースされるまでにするか、それ以降も引き続き受信するかという設定です。
また、Insider Programの参加をやめる場合には、最新リリースの Windows をクリーンインストールする必要があります。(クリーンインストールは[このページ]で解説しています。)
以上、Windows 11 Windows Update についてでした。