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【現代葬儀:直葬】第1回:直葬とは?意味・流れ・費用をわかりやすく解説

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最近よく聞く「直葬」とは?

近年、日本の葬儀のあり方は大きく変化しています。
昔ながらの通夜・告別式を伴う一般葬から、家族だけで行う家族葬、そしてさらに簡素化された「直葬」へと選択肢が広がっています。
特に直葬は、費用や準備の負担を抑えたい人や、身内だけで静かに見送りたい人に選ばれるケースが増えてきました。

「直葬」という言葉を初めて聞いた方にとっては、「どういう流れなのか?」「費用はどのくらいかかるのか?」といった疑問が浮かぶでしょう。
本記事では、直葬の意味や流れ、費用の目安をわかりやすく解説します。

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定義:直葬とは何か

直葬とは、通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う葬儀の形式です。病院や自宅から遺体を火葬場へ搬送し、火葬を済ませて収骨するという最小限の流れで進みます。宗教儀式や参列者を伴わないため、非常に簡素で短時間で終わるのが特徴です。

「直葬」という言葉には、「直接火葬する」という意味が込められており、儀式を省略することで費用や時間を大幅に削減できます。

一般葬・家族葬との違い

直葬を理解するには、他の葬儀形式との違いを押さえておくとわかりやすいです。

  • 一般葬:通夜・告別式を行い、多くの参列者を迎える伝統的な形式。費用は100万円以上かかることが多く、準備や返礼品などの負担も大きい。
  • 家族葬:親族やごく近しい人だけで通夜・告別式を行う小規模な形式。費用は50〜100万円程度。
  • 直葬通夜・告別式を省略し、火葬のみを行う。費用は20〜40万円程度と最も安価で、時間も半日程度で済む。

このように直葬は「儀式を省略する」という点で他の葬儀と大きく異なります。

直葬の流れ

直葬の一般的な流れは次の通りです。

  1. 病院での死亡確認 医師による死亡診断書が発行されます。
  2. 搬送・安置 葬儀社が遺体を搬送し、自宅や葬儀社の安置施設に安置します。
  3. 火葬場への搬送 遺族が立ち会い、火葬場へ移動します。
  4. 火葬 火葬炉にて荼毘に付されます。
  5. 収骨 遺族が骨壺に遺骨を納めます。

全体で半日程度で終わることが多く、参列者はごく少人数です。

費用の目安

直葬の費用は地域や火葬場の料金によって差がありますが、一般的には 20〜40万円程度 が目安です。

  • 火葬料金:自治体によって1〜10万円程度の差
  • 搬送費用:距離や時間によって変動
  • 安置料:施設利用料が発生する場合あり
  • 骨壺や棺などの基本セット費用

これに対して一般葬は100万円以上かかることが多いため、費用面で大きな違いがあります。

直葬費用の細目一覧

火葬料

  • 公営火葬場:数千円〜数万円程度(自治体によって差あり)
  • 民営火葬場:数万円〜10万円程度 → 都市部では火葬場が混雑しており、料金も比較的高め。地方は安価なケースが多い。

搬送費用

  • 病院から安置場所まで:2〜5万円程度
  • 安置場所から火葬場まで:1〜3万円程度 → 距離や時間帯によって追加料金が発生する場合あり。

安置料

  • 自宅安置:無料(ただし環境によっては難しい場合あり)
  • 葬儀社の安置施設:1日あたり5千円〜1万円程度 → 火葬まで数日待つ場合は日数分の費用がかかる。

棺・骨壺・その他葬具費用

  • :3〜10万円程度(材質や仕様による)
  • 骨壺:1〜3万円程度
  • ドライアイス:1日あたり5千円〜1万円程度 → 最低限の葬具セットが直葬プランに含まれることが多い。

葬儀社の基本サービス料

  • 手続き代行(死亡届・火葬許可証取得など)
  • 火葬場予約・手配
  • 当日の進行サポート → 10〜20万円程度が目安。

その他費用(任意)

  • 霊柩車利用:1〜3万円程度
  • 遺影写真作成:1〜2万円程度
  • 後日「お別れ会」や「偲ぶ会」を開く場合の費用

総額の目安

  • 最低限の直葬プラン:20万円前後
  • 一般的な直葬プラン:25〜35万円程度
  • 追加サービス込み:40万円以上になることもある

直葬は「火葬のみ」というシンプルな形式ですが、火葬料・搬送費・安置料・葬具費用・葬儀社サービス料といった細目が積み重なり、総額は20〜40万円程度になります。都市部か地方かによって火葬場料金や安置料に差が出るため、事前に見積もりを確認することが重要です。

直葬費用の比較表(都市部 vs 地方)

項目都市部(東京・大阪など)地方(北海道・東北・九州など)
火葬料公営:2〜7万円程度
民営:5〜10万円程度
公営:数千円〜2万円程度
民営は少ない
搬送費用病院→安置所:3〜5万円
安置所→火葬場:2〜3万円
病院→自宅安置:2〜3万円
火葬場まで距離が長い場合追加費用あり
安置料葬儀社施設利用:1日1万円前後
都市部は安置施設利用が多い
自宅安置が一般的で無料
施設利用は5千円〜8千円程度
棺・骨壺棺:5〜10万円
骨壺:1〜3万円
棺:3〜7万円
骨壺:1〜2万円
ドライアイス1日あたり8千円〜1万円1日あたり5千円〜8千円
葬儀社サービス料手続き代行・火葬場予約などで15〜20万円程度手続き代行・火葬場予約などで10〜15万円程度
その他費用霊柩車利用:2〜3万円
遺影写真:1〜2万円
霊柩車利用:1〜2万円
遺影写真:1万円前後
  • 都市部の直葬:25〜40万円程度
  • 地方の直葬:20〜30万円程度
  • 都市部は火葬場が混雑しており料金も高め。安置施設利用が多いため費用が上がりやすい。
  • 地方は火葬場料金が安いが、距離が長く搬送費用が増えるケースもある。
  • 棺や骨壺など葬具の価格は都市部の方がやや高め。

メリット・デメリット

直葬にはメリットとデメリットが存在します。

メリット

  • 費用が安い
  • 準備や手間が少ない
  • 遺族の負担が軽い
  • 宗教儀式に縛られない自由な形

デメリット

  • 通夜や告別式がないため、故人を偲ぶ場が少ない
  • 親族や知人から「簡素すぎる」と思われる可能性
  • 宗教的儀式を重視する人には不向き

まとめ

直葬は「費用を抑えたい」「身内だけで静かに見送りたい」というニーズに合った葬儀の形です。一方で、儀式を省略することに抵抗を感じる人もいます。

現代の日本では、葬儀の形が多様化し、直葬はその一つの選択肢として広がりつつあります。あなたはもし身近な人を見送るとき、直葬という選択肢をどう感じますか?

以上、【現代葬儀:直葬】第1回:直葬とは?意味・流れ・費用をわかりやすく解説でした。

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では、おつかれさまでした~

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