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【小説】忙しいあなたに贈る、サクッと読める短編小説5選

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日々仕事や家事に追われて「読書をする時間がない」と諦めていませんか?
本記事では、そんな忙しい方でも通勤時間や休憩時間を使って気軽に読める、おすすめの短編小説を5つ厳選してご紹介します。

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『ジャイロスコープ』伊坂幸太郎

サクッと読めるわけ:1話完結型で、どれも30分以内に読めるボリューム。通勤や寝る前にちょうどいい。伊坂幸太郎らしい軽妙な語り口と、ちょっと不思議な展開がクセになる。読書習慣がなくてもスッと入れる構成がありがたい。

日常/ユーモア/ミステリー風味の短編集

『ジャイロスコープ』は、伊坂幸太郎による7編の短編集。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む男と家出青年の奇妙な出会いを描いた「浜田青年ホントスカ」、バスジャックに遭遇した男の“もしも”の選択を描く「バスジャックの選択」、ストーカー事件に巻き込まれた母娘の再会を描く「ストーカーと鉄板」など、日常の中にちょっとした非日常が差し込まれる構成。どの話も、普通の人が主人公で、特別な能力はない。だけど、選択や偶然が人生を少しだけ動かしていく。伊坂作品らしいユーモアと伏線の妙が光るが、文体は平易でテンポも良く、読書初心者でも楽しめる。最後の書き下ろし「後ろの声がうるさい」では、他の短編の登場人物が再登場し、ゆるやかに世界がつながる。読後には「なんかいい時間だったな」と思える、そんな一冊。

メディアミックス

本作自体は映像化されていないが、伊坂幸太郎の作品は『重力ピエロ』『ゴールデンスランバー』など多数映画化されており、映像化の期待値も高い。読者人気も根強く、SNSでは「短編でも伊坂節炸裂」と話題に。

レビュー
レビュー

寝る前に1話ずつ読んでたんだけど、ちょうどいいボリューム感。伊坂さんのユーモアって、なんか疲れてるときに効くんだよね。

レビュー
レビュー

“浜田青年ホントスカ”がめっちゃ好きだった。普通の会話なのに、どこかズレてて、でも最後にはちゃんと納得できる。あと“彗星さんたち”って話、新幹線の掃除スタッフの話なんだけど、裏方の仕事ってこんなにドラマあるんだって泣きそうになった。サクッと読めるのに、心に残るのがずるい。

『つめたいよるに』江國香織

サクッと読めるわけ:1話あたり数ページで完結する超短編が中心。通勤や寝る前に読むのにちょうどいい。文章はやわらかくて平易、読書に慣れていない人でもすっと入れる。読後にふっと余韻が残るのが心地いい。

日常/幻想/恋愛/ヒューマンドラマ

『つめたいよるに』は、江國香織による21編の短編集。犬の死と再会を描いた「デューク」、恋人との別れを静かに受け入れる「きらきらひかる」、ねぎを刻むだけの時間に孤独が滲む「ねぎを刻む」など、日常の中にある感情の揺らぎを、やわらかな言葉で描いている。特別な事件は起きない。だけど、誰かの一言や沈黙、風景の描写が、読者の心に静かに触れてくる。幻想的な要素も時折混じるが、それは現実を際立たせるためのスパイス。恋、孤独、家族、記憶——どれも大げさではなく、そっと差し出される。読者はその静けさの中で、自分の感情と向き合うことになる。1話ごとに世界が完結していて、どこから読んでもいい。読後には、何気ない日常が少しだけ愛しくなる。まさに“つめたい夜”に寄り添ってくれるような一冊。

メディアミックス

本作自体の映像化はないが、収録作「きらきらひかる」は後に長編化され、1997年に薬師丸ひろ子主演で映画化。江國作品は他にも多数映像化されており、映像との親和性が高い作家として知られている。

レビュー
レビュー

短いのに、なんか心に残るんだよね。“ねぎを刻む”とか、ただそれだけなのに泣きそうになる。静かなのに、ちゃんと響く。

レビュー
レビュー

“デューク”読んだとき、電車の中で泣きそうになった。犬との別れってこんなに優しく描けるんだって思ったし、江國さんの言葉って、なんでもない日常をすごく大事にしてくれる感じがする。1話がすごく短いから、ちょっとした隙間時間に読めるのもありがたい。読後に、静かに深呼吸したくなる本だった。

『ジヴェルニーの食卓』原田マハ

サクッと読めるわけ:1話完結の短編が4編収録されていて、どれも30分以内で読めるボリューム。美術に詳しくなくても楽しめる構成で、文章も平易。通勤や寝る前に、静かに“美”に触れられる贅沢な一冊。

日常/アート/ヒューマンドラマ/短編連作

『ジヴェルニーの食卓』は、印象派の画家たちにまつわる4つの短編で構成された連作小説。舞台はフランス、日本、ニューヨークなど多彩だが、どの物語も“絵”と“人”を軸に展開する。第1話「モネの庭」では、ジヴェルニーにあるモネの庭を訪れた日本人女性が、過去の恋と向き合いながら再生していく。第2話「ドガの踊り子」では、バレエ教室に通う少女とその母が、ドガの絵を通して自分たちの関係を見つめ直す。第3話「マティスの肘掛け椅子」では、ニューヨークの画廊で働く女性が、マティスの絵に導かれて人生の選択をする。そして第4話「ルノワールの帽子」では、老婦人が若き日の記憶とルノワールの絵を重ね合わせながら、静かに人生を振り返る。どの話も、絵画が人の心を動かす力を持っていて、読者はその余韻に浸ることになる。美術館にいるような気分になれるけれど、語り口はやさしく、日常の延長線上で“美”と“感情”が交差する。

メディアミックス

本作自体の映像化はないが、原田マハの他作品(『キネマの神様』『本日は、お日柄もよく』など)は映画化・ドラマ化されており、映像との親和性が高い作家として知られている。美術×小説というジャンルでの第一人者。

レビュー
レビュー

美術とか詳しくないけど、めっちゃ良かった。絵の話っていうより、人の気持ちの話って感じ。静かに沁みる。

レビュー
レビュー

“モネの庭”読んだとき、なんか泣きそうになった。風景描写がすごく綺麗で、まるで自分がその庭にいるみたいだった。あと“マティスの肘掛け椅子”も好き。仕事に疲れてた時期に読んだんだけど、絵を通して自分を見つめ直すってこういうことかって思った。読後に美術館行きたくなったし、なんでもない日常がちょっとだけ特別に見えた。

『逆ソクラテス』伊坂幸太郎

サクッと読めるわけ:5編の短編が収録されていて、1話ずつ30分以内で読める構成。小学生が主人公だけど、大人が読んでも刺さるテーマばかり。テンポが良くて文章も平易。通勤や寝る前にちょうどいい読後感がある。

日常/成長/ヒューマンドラマ/短編連作

『逆ソクラテス』は、伊坂幸太郎による5編の短編集。すべての物語で小学生が主人公だが、描かれるテーマは大人にも深く響く。表題作「逆ソクラテス」では、“人は変われない”という先入観に立ち向かう少年たちの姿が描かれる。教師の偏見に対して、知恵と勇気で反撃する展開が爽快。「スロウではない」では、いじめられっ子の少年が、ある出来事をきっかけに自分の価値を見出していく。「アンチソクラテス」では、正義とは何かを問い直すようなエピソードが展開される。どの話も、日常の延長線上にある小さな出来事を通して、先入観や偏見をひっくり返す構造になっていて、読後に「自分も変われるかも」と思えるような余韻が残る。伊坂作品らしいユーモアと伏線の妙も健在で、軽やかな文体ながら深いテーマを内包している。短編ごとに完結しているので、どこから読んでも楽しめる。

メディアミックス

2024年にNHKでドラマ化。主演は奥平大兼、共演に仲野太賀、黒木華など。原作の空気感を大切にしながら、子どもたちの視点で“偏見を覆す力”を描いた演出が話題に。SNSでも「泣けた」「勇気をもらった」と反響多数。

レビュー
レビュー

小学生が主人公って聞いて舐めてたけど、めっちゃ深かった。“逆ソクラテス”のラスト、静かにガッツポーズしたくなる感じ。読後にちょっと元気出た。

レビュー
レビュー

“スロウではない”が特に好きだった。自分も昔、似たような経験があって、読んでる途中で泣きそうになった。伊坂さんの文章って軽いのに、ちゃんと心に刺さるんだよね。短編だからサクッと読めるけど、1話ずつ噛みしめたくなる。寝る前に読むと、ちょっとだけ自分を肯定できる気がする。

『短編工場』集英社文庫

サクッと読めるわけ:1話完結の短編が12編収録されていて、どれも20分前後で読めるボリューム。人気作家が集結しているから、文体も読みやすく、飽きずに読める。通勤や昼休み、寝る前にちょうどいい読書体験ができる。

日常/ヒューマンドラマ/ミステリー/青春/恋愛

『短編工場』は、集英社文庫が企画した短編アンソロジー。伊坂幸太郎、恩田陸、川上弘美、角田光代、道尾秀介、朝井リョウなど、豪華12名の作家が参加している。テーマは「短編の魅力を最大限に引き出すこと」。収録作はジャンルも語り口もバラバラだが、どれも1話完結で、読者の心に何かしらの余韻を残す。たとえば、伊坂幸太郎の「彗星さんたち」は新幹線の清掃スタッフを主人公にした物語で、裏方の仕事に光を当てる視点が新鮮。恩田陸の「夜の森」は幻想的で静かな不安を描き、川上弘美の「神様2011」は震災後の空気感をやさしく包み込む。どの話も、日常の延長線上にある出来事を描いていて、読者は自分の生活と重ねながら読むことができる。文体は平易でテンポも良く、読書習慣がない人でもスッと入り込める。まさに“短編の工場”という名にふさわしい、バラエティ豊かな一冊。

メディアミックス

本作自体の映像化はないが、収録作の一部(伊坂幸太郎「彗星さんたち」など)は別途映像化されている。参加作家の多くが映像化経験豊富で、読者の間でも「この短編集からドラマ化してほしい」との声が多い。

レビュー
レビュー

1話ずつ読めるから、ほんとにありがたい。しかも作家ごとに全然違うから、飽きないし、気分で選べるのがいい。

レビュー
レビュー

“彗星さんたち”読んだとき、泣きそうになった。新幹線の掃除って、ただの仕事じゃなくて、誇りがあるんだって思った。あと“神様2011”もすごく静かで、震災のことをこんなふうに描けるのかって感動した。短編って軽いと思ってたけど、ちゃんと深い。寝る前に1話読むのが最近の癒しになってる。

以上、【小説】忙しいあなたに贈る、サクッと読める短編小説5選でした。

hajizo
hajizo

では、またね~

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