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Windows 11 VPNに接続する[設定>ネットワークとインターネット>VPN]

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ここは、VPN(仮想プライベートネットワーク)の接続を設定・管理する場所です。ここでVPNプロファイルを追加し、会社や契約したVPNサービスの情報を入力することで、安全な通信経路を確立できます。

会社用にも個人用にも使えますが、利用するには接続情報(サーバー名や認証情報)が必要になります。
普段はWi-Fiや有線LANでそのまま接続しますが、VPNを設定すると「守られた通信経路」を追加できるイメージです。

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設定の開き方

画面下の「スタートボタン(Windows アイコン)」をクリックし、画面内の「設定」をクリックします。

左メニュー「ネットワークとインターネット」を選択し、右側の「VPN」を選択します。

VPNとは?

  • Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)の略。
  • インターネット上に「暗号化された安全なトンネル」を作り、通信内容を第三者から守る仕組み。
  • 公共Wi-Fiやテレワークで会社のネットワークに接続する際に利用される

Windows 11のVPN設定画面でできること

VPN接続の追加

  • 「VPNプロバイダー」「接続名」「サーバー名やアドレス」「VPNの種類(L2TP/IPsec、IKEv2など)」を入力。
  • ユーザー名・パスワードや証明書などの認証情報を設定。

接続・切断の管理

  • 作成したVPN接続を一覧から選び、ワンクリックで接続/切断。
  • タスクバーのネットワークアイコンからも操作可能。

詳細オプションの編集

  • プロキシ設定や接続情報の更新などを行える。

主な利用シーン

  • 会社のイントラネットに安全にアクセス(テレワークや出張時)
  • カフェや空港のフリーWi-Fiを安全に利用
  • 海外から日本のネットワークに接続して国内サービスを利用

VPN接続の「VPNを追加」

「VPNを追加」を選択すると、「VPN接続を追加」が開きます。

VPNプロバイダー

「Windows(ビルトイン)」と「Microsoft Defender」が選べるが、「Windows(ビルトイン)」を選びます。

「Microsoft Defender」のVPN機能は2025年2月28日で廃止されており、今後利用できなくなるため。一方で「Windows(ビルトイン)」は標準的なVPNクライアント機能で、外部のVPNサービスや企業のVPN設定を使う際に必要になります。

接続名

Windows 11のVPN設定画面にある「接続名」は、ユーザーが自分で付ける識別用の名前です。実際の接続先サーバーや技術的な情報とは関係なく、複数のVPNを区別したり、後から選びやすくするためのラベルのようなものです。

「接続名」は、VPN接続プロファイルを一覧で表示したときに見える名前です。例えば「会社VPN」「自宅VPN」「MyVPN」など、自由に付けられます。 技術的な接続情報(サーバーアドレスやVPNの種類)とは別で、ユーザーが識別しやすいように設定するものです。

サーバー名またはアドレス

Windows 11のVPN設定画面にある「サーバー名またはアドレス」は、VPN接続先のサーバーを特定するための情報です。あなたのPCがどのVPNサーバーに接続するかを指定する欄になります。
VPNはインターネット上の特定のサーバーに接続して通信を暗号化します。そのため「サーバー名またはアドレス」には、接続先のVPNサーバーの場所を示す情報を入力する必要があります。

入力する内容

  • ドメイン名(ホスト名)
    例:vpn.example.com
  • IPアドレス
    例:192.168.1.100

どちらでも構いませんが、通常はVPNサービス提供者や会社のIT部門から指定された情報を入力します。

VPNの種類

作成する VPN 接続の種類を選択します。 自分の会社または VPN サービスで使われている VPN 接続の種類を把握しておく必要があります。

  • 自動
    Windowsが最適な方式を自動で選択します。一般的な利用ではまずこれを試すことが多いです。
  • IKEv2 (Internet Key Exchange version 2)
    高速で安定性が高く、モバイル環境(Wi-Fiとモバイル回線を切り替える場面など)に強い。近年推奨される方式。
  • SSTP (Secure Socket Tunneling Protocol)
    HTTPS(TCP 443)を利用するため、ファイアウォールやプロキシ環境でも通りやすいのが特徴。Windows環境で安定して利用可能。
  • L2TP/IPsec (Layer 2 Tunneling Protocol with IPsec)
    PPTPより安全。事前共有キーや証明書を使って認証します。企業VPNでよく使われます。
  • PPTP (Point-to-Point Tunneling Protocol)
    古い方式で設定は簡単ですが、セキュリティが弱いため現在は推奨されません。

会社やサービス提供者から指定された方式を選びます。

サインイン情報の種類

使用するサインイン情報 (資格情報) の種類を選択します。 これは、ユーザー名とパスワード、ワンタイムパスワード、証明書、または仕事でVPNに接続する場合はスマート カードなどになります。 (必要な場合) ユーザー名とパスワードをそれぞれのボックスに入力します。

  • ユーザー名とパスワード
    最も一般的。VPNサービスや会社から指定されたユーザー名とパスワードを入力して認証します。
  • スマートカード
    物理的なスマートカードやセキュリティトークンを使って認証します。企業環境で利用されることが多いです。
  • ワンタイムパスワード(OTP)
    認証アプリやトークンから生成される一時的なコードを使います。二要素認証の一部として利用される場合があります。
  • 証明書
    PCにインストールされたデジタル証明書を使って認証します。企業や高度なセキュリティ環境でよく使われます。

会社やサービス提供者から指定された方式を選びます。

ユーザー名(オプション)

VPNに接続する際には、通常「ユーザー名」と「パスワード」などの認証情報が必要です。ここにユーザー名を入力しておくと、接続時に毎回入力する手間が省けます。

設定後、VPN接続を開始するときにこのユーザー名が自動的に入力され、パスワードやその他の認証情報を入力すれば接続できます。

提供元から指定されたユーザー名があればそれを入れます。

なお、会社やサービスによっては、証明書やスマートカードなど別の認証方式を使う場合があり、その場合はユーザー名が不要になることもある。

パスワード(オプション)

VPNに接続する際には、通常「ユーザー名」と「パスワード」などの認証情報が必要です。この欄にパスワードを入力しておくと、接続時に毎回入力する必要がなくなり、自動的に認証が行われます。

会社であれば社員用のログインパスワード、個人であれば契約時に発行されたアカウントのパスワードを入れます。

設定後、VPN接続を開始するときにこのパスワードが自動的に利用され、ユーザー名と組み合わせて認証が行われます。

最後に「サインイン情報を保存する」をチェックし、「保存」を選びます。

すべてのVPN接続向け詳細設定

従量制課金接続経由でのVPNを許可

モバイルデータ通信や一部のWi-Fiなど「従量制課金接続(データ使用量に応じて料金が発生する回線)」を使ってVPN接続することを許可するかどうかを決める設定です。

  • 有効にすると
    VPN接続が従量制課金接続経由でも許可され、データ通信量に応じて料金が発生する可能性があります。
  • 無効にすると
    従量制課金接続を使っているときはVPN接続がブロックされ、余計な通信費を防げます。

ローミング中のVPNを許可

海外や他社ネットワークを利用しているローミング状態でもVPN接続を許可するかどうかを決める設定です。

安全性のためには有効にしておくと便利ですが、通信費が高額になる可能性があるため、利用状況に応じて切り替えるのが賢明です。

ローミングとは

主にモバイル通信で使われる用語で、自分の契約している通信事業者のネットワーク外に出たときに、他社のネットワークを利用して通信すること。
(例:海外旅行中に現地の通信事業者のネットワークを使ってインターネットに接続する場合)

  • 有効にすると
    ローミング中でもVPN接続が可能になります。海外や他社ネットワーク利用時でも会社のVPNやサービスのVPNに接続できます。
    (出張や旅行で海外から会社のネットワークにアクセスする必要がある → 有効にする。)
  • 無効にすると
    ローミング中はVPN接続がブロックされ、余計な通信費や不安定な接続を避けられます。
    (ローミング料金が高額になる可能性があるため、通信費を抑えたい場合 → 無効にする。)

関連するサポート(VPNのヘルプ)

  • 安全な VPN 接続の設定
    Microsoftヘルプで「Windows で VPN 接続を追加または変更する」解説にリンクします。
  • vpnの接続
    Microsoftヘルプで「Windows で VPN 接続を追加または変更する」解説にリンクします。

注意点

  • 無料で提供される不明なVPNサービスは、通信ログの悪用やセキュリティの脆弱性があるため危険。
  • 信頼できる会社や有名なVPNサービス(例: NordVPN, ExpressVPNなど)を利用するのが安全

以上、 Windows 11 VPNに接続する[設定>ネットワークとインターネット>VPN]でした。

その他のWindows 11に関する設定は → [ こちら ]

hajizo
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では、また~

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