Windows 11 の設定にある 「ネイティブ数値形式の使用」は、日本語環境ではほとんど変化が見えない項目です。
しかしこの設定は、 世界では実際に使われている数字表記を正しく表示するために用意されています。
この記事では、
を通して、 数字が必ずしも世界共通ではないという視点から解説します。
ネイティブ数字が実際に使われる言語とは
Windowsが対応している“数字の多様性”
Windows 11 の設定にある「ネイティブ数値形式の使用」は、日本語環境ではほとんど変化が見えません。
しかしこの設定は、世界の多くの言語圏では実際に意味を持つ重要な項目です。
この記事では、
を具体例で見ていきます。
そもそも「ネイティブ数字」とは
私たちが普段使っている 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 は「アラビア数字」と呼ばれます。
しかし、世界には
を使う文化圏が存在します。
これらがネイティブ数字 です。
ネイティブ数字が使われる代表的な言語例
アラビア語（中東・北アフリカ）
| 数値 | 表示 |
|---|---|
| 0 | ٠ |
| 1 | ١ |
| 2 | ٢ |
| 3 | ٣ |
アラビア語環境では、日付・金額・電話番号などもこの数字で表示されることがあります。
Windows で「National」を選ぶと、これらの数字が積極的に使われます。
ヒンディー語（インド）
| 数値 | 表示 |
|---|---|
| 0 | ० |
| 1 | १ |
| 2 | २ |
| 3 | ३ |
インドでは、
が混在して使われています。
そのため WindowsではContext（文脈判断）が特に重要になります。
タイ語（タイ）
| 数値 | 表示 |
|---|---|
| 0 | ๐ |
| 1 | ๑ |
| 2 | ๒ |
| 3 | ๓ |
タイ語では、
でネイティブ数字が使われることがあります。
ペルシャ語（イラン）
ペルシャ語もアラビア数字とは微妙に異なる独自の数字を使います。
見た目が似ていても、Unicode上は別文字として扱われます。
日本語はなぜネイティブ数字を使わないのか
日本語には、
がありますが、
では 0–9 が事実上の標準です。
そのため Windows では、
という状態になります。
Windowsがこの設定を用意している理由
これは単なる親切機能ではありません。
の結果です。
もしこの設定がなければ、
という問題が発生します。
日本ユーザーが知っておくべきポイント
という点です。
この設定は、
Windowsが「日本だけのOSではない」ことを示す証拠
とも言えます。
まとめ
ネイティブ数字は、
日本語環境では意識する必要はありませんが、存在理由を知ることで、Windowsの設計思想が見えてきます。
以上、Windows 11 ネイティブ数字が実際に使われる言語とはでした。
では、また～
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