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Windows 11 のセキュリティ機能まとめ:まず知るべき基本と使い方

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Windows 11 には、PC を守るための機能をまとめた「Windows セキュリティ」というアプリが標準搭載されています。ウイルス対策だけでなく、ネットワーク保護、アプリの安全性チェック、デバイスのハードウェア保護、家族向けの見守り機能まで含まれており、Windows の防御機能を一元的に管理できる場所です。

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  1. Windows セキュリティとは
    1. Windows セキュリティの開き方
    2. 「Windows セキュリティ」はウイルス対策だけではない
    3. Windows セキュリティが守っている「複数の層」
    4. なぜ Windows 11 で重要性が高まったのか
  2. ホーム
    1. Windows セキュリティ「ホーム」とは何か
    2. 「ホーム」が担う役割:設定画面ではなく“状態確認画面”
    3. 色とアイコンが示す“今の安全度”
    4. なぜ「ホーム」が最初に表示されるのか
    5. ホーム画面は「守られている証拠」
  3. ウイルスと脅威の防止
    1. セキュリティソフトを導入した場合
      1. この画面は何をする場所か
      2. 現在の脅威:いま「検出中・要対応」があるかの表示枠
      3. 保護の設定:保護機能の「管理元」がどこかを示す枠
      4. 保護の更新:定義ファイルなど「最新化」が機能しているかを見る枠
      5. 「Microsoft Defender ウイルス対策のオプション」とは何か
    2. セキュリティソフトを導入していない場合
      1. 「ウイルスと脅威の防止」とは何をする画面か
      2. 現在の脅威:PCの安全状態を確認する中心エリア
        1. この項目の役割
        2. クイックスキャン
        3. スキャンのオプション
        4. 許可された脅威
        5. 保護の履歴
      3. ウイルスと脅威の防止の設定:守り方を決める場所
        1. リアルタイム保護(オン/オフ)
        2. 開発者ドライブの保護(オン/オフ)
        3. クラウド提供の保護(オン/オフ)
        4. サンプルの自動送信(オン/オフ)
        5. 改ざん防止(オン/オフ)
        6. コントロールされたフォルダ アクセス
        7. 除外
      4. ウイルスと脅威の防止の更新:防御の「鮮度」を保つ
        1. 保護の更新
      5. ランサムウェアの防止:重要データを守る追加防御
        1. ランサムウェア防止の管理
        2. 「ランサムウェア データの回復」とは何を指しているのか
        3. 「OneDrive – 個人用」とメールアドレスが表示される理由
        4. 「ファイルの復元による回復機能を利用できるプレミアムアカウントです。」の意味
      6. 全体まとめ:この画面で何を見るべきか
      7. 結論:触らなくていいが、理解しておくべき画面
  4. アカウントの保護
    1. Microsoft アカウントでサインインしている状態
      1. なぜ Microsoft アカウントでサインインするとセキュリティが強化されるのか
        1. ① 多要素認証(MFA)が使える
        2. ② パスワードレスサインインが可能
        3. ③ 不正ログインの監視と通知
        4. ④ アカウント復旧手段が用意されている
        5. ⑤ Windows 全体のセキュリティ機能と連動する
        6. 要するに強化されているのは「PC」ではなく「本人確認」
      2. 「Microsoft アカウント(メールアドレス)」と「アカウント情報を表示」と「同期の設定を管理する」
        1. なぜここにこの3項目が表示されるのか ⇒【アカウントの保護=「本人性」と「連携状態」の確認】
        2. 各項目の役割
        3. 3項目がここにある意味
      3. 「Windows Hello」が表示されるのは 「Microsoft アカウント」でサインインしている場合に限られるのはなぜか
        1. Windows Hello は「本人確認をクラウドと結びつける仕組み」だから
        2. ローカルアカウントでは「守る対象」が存在しない
      4. 「Windows Hello」の「サインインオプションの管理」は現在の状態を確認・見直すための導線
      5. 動的ロック
        1. 動的ロックの仕組み
        2. なぜ「アカウントの保護」にあるのか
        3. 「動的ロックの設定」でできること
    2. Microsoft アカウントでサインインしていない状態
  5. ファイアウォールとネットワーク保護
    1. ドメイン ネットワーク
      1. アクティブなドメインネットワーク(未接続)
      2. Microsoft Defenderファイアウォール(オン)
      3. 着信接続
    2. プライベート ネットワーク
      1. アクティブなプライベート ネットワーク(「ネットワーク」の表示)
      2. Microsoft Defender ファイアウォール(オン)
      3. 着信接続
    3. パブリック ネットワーク
      1. アクティブなパブリック ネットワーク
      2. Microsoft Defender ファイアウォール(オン)
      3. 着信接続
    4. ファイアウォールによるアプリケーションの許可
      1. この画面は「アプリごとの通信許可リスト」
      2. 「プライベート」と「パブリック」で許可を分けられる
      3. チェックが入っている=そのネットワークで通信を許可
      4. 「設定の変更」ボタンが必要な理由
      5. どんなときに使う設定なのか?
    5. ネットワークとインターネットのトラブルシューティングツール
      1. この項目は「ネットワークの問題を解決するための入口」
      2. なぜ「Windows 設定>システム>トラブルシューティング」に飛ぶのか?
      3. 「設定>トラブルシューティング」で何ができるのか?
      4. 「Windows セキュリティ」側に項目が残っている理由
    6. ファイアウォール通知の設定
      1. この項目は「通知のオン/オフを管理する場所」へのショートカット
      2. なぜ「ファイアウォールとネットワーク保護」画面の中で完結しないのか?
      3. 「Windows セキュリティ」アプリの構造を理解すると納得できる
      4. 実際に「設定」では何ができるのか?
    7. 詳細設定
      1. 「詳細設定」は“高度なファイアウォール管理ツール”への入口
      2. なぜ“古い画面”がそのまま残っているのか?
      3. 「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」で何ができるのか?
    8. ファイアウォールを規定値に復元する
      1. 「ファイアウォールを規定値に復元する」とは何か?
      2. なぜ“コントロールパネル”の古い画面が出てくるのか?
      3. 「規定の設定の復元」で何がリセットされるのか?
      4. どんなときに使うべき機能なのか?
      5. 実行前に知っておくべき注意点
  6. アプリとブラウザ コントロール
    1. スマート アプリ コントロール
      1. スマート アプリ コントロールの設定
        1. スマート アプリ コントロールは「初期セットアップ時にのみ有効化できる」仕組み
        2. ラジオボタンが選べないのは「仕様」
        3. オフからオンに戻す唯一の方法は「Windows の再インストール」
    2. 評価ベースの保護
      1. 評価ベースの保護設定
        1. アプリとファイルの確認(オン/オフ)
        2. Microsoft Edge の SmartScreen(オン/オフ)
        3. フィッシングに対する保護(オン/オフと4つのチェックボックス)
        4. 望ましくない可能性のあるアプリのブロック(オン/オフ)
        5. Microsoft Store アプリの SmartScreen (オン/オフ)
    3. Exploit protection
      1. Exploit protection の設定
        1. Exploit protection は「脆弱性攻撃から守るための高度な防御機能」
        2. 「システム設定」と「プログラム設定」は専門家向け
        3. どんな場合に手動設定を行うのか
        4. 一般ユーザーは「既定値のままでOK」
  7. デバイス セキュリティ
    1. コア分離
      1. メモリ整合性(Memory Integrity)
        1. どんなときに役立つ?
        2. 一般ユーザーの使い方
        3. オフになる典型例
      2. ローカル セキュリティ機関の保護(LSA Protection)
        1. どんなときに役立つ?
        2. 一般ユーザーの使い方
        3. オフになる典型例
      3. Microsoft の脆弱なドライバーのブロックリスト
        1. どんなときに役立つ?
        2. 一般ユーザーの使い方
        3. オフになる典型例
    2. セキュリティ プロセッサ
      1. ここは操作ボタンがなく基本的に“見るだけ”の項目
      2. セキュリティ プロセッサ」が表示されないPCもある
    3. セキュア ブート
      1. ここに操作ボタンがないのは設定は BIOS/UEFI で行うため
      2. 「セキュア ブート」が表示されないPCもある
    4. データ暗号化
      1. デバイスの暗号化を管理する
      2. 「データ暗号化」項目が存在する意味
      3. 一般ユーザーはどう使えばいい?
      4. 「デバイスの暗号化」がオフになっている理由
        1. 1. PC が暗号化に必要な条件を満たしていない
        2. 2. PCメーカーが「デバイス暗号化」に対応していない
        3. 3. Windows をアップグレードして使っている
        4. 4. ローカルアカウントでログインしている
        5. 5. 過去にユーザーが手動でオフにした
  8. デバイスのパフォーマンスと正常性
    1. 状態レポート
      1. アプリとソフトウェア
      2. Windows タイムサービス
      3. 記憶域容量
      4. 異常が出ても慌てなくてOK
    2. 新たに開始
  9. ファミリーのオプション
    1. 保護者による制限
      1. 「保護者による制限」は“状態表示”のための項目。
      2. なぜ Windows セキュリティ内で操作できないのか?
    2. ファミリー設定の表示
  10. 保護の履歴
    1. Defender が“何を守ったのか”を後から確認できる
    2. 誤検知(誤って安全なファイルをブロックした)時の確認に使える
    3. PC が攻撃されていないか“異常の兆候”を確認できる
    4. 家族や共有PCで「誰が何をしたか」を把握できる
    5. セキュリティ設定の変更履歴も残る
  11. 設定
    1. セキュリティ プロバイダー
      1. ウイルス対策
      2. ファイアーウォール
      3. Web 保護
    2. 通知
      1. ウイルスと脅威の防止に関する通知
        1. この通知が扱う内容は「Defender が何をしたか」の報告
        2. なぜこの通知が重要なのか?
        3. 市販セキュリティソフトを使っている場合は表示されないことがある
      2. アカウントの保護★
        1. 「アカウントの保護」が扱う通知の内容
        2. なぜ「アカウントの保護」が重要なのか?
        3. チェックボックスが複数ある理由
        4. 市販セキュリティソフトを入れていても、この項目は消えない
      3. ファイアーウォールとネットワーク保護
        1. 「ファイアーウォールとネットワーク保護」が担当する役割
        2. なぜ「通知設定」が存在するのか?
        3. 市販セキュリティソフトを使っている場合は表示が変わる
    3. Microsoft コミュニティに質問する
      1. 「Microsoft コミュニティ」とは何をする場所?
      2. なぜ「設定」画面にコミュニティへのリンクがあるのか?
    4. バージョン情報
      1. なぜ「バージョン情報」が必要なのか?
      2. どんなときに使うのか?
    5. 保護の履歴

Windows セキュリティとは

Windows セキュリティは、Microsoft Defenderを中心とした Windows の防御機能をまとめた管理アプリです。

設定アプリの中に入口がありますが、実際には独立したアプリとして動作しており、PC の安全状態を一目で確認できます。

ウイルス対策、ファイアウォール、アプリ保護、デバイスの基盤セキュリティなど、複数の層にまたがる保護機能を扱うため、Windows の“総合セキュリティセンター”と考えると分かりやすいでしょう。

Windows セキュリティの開き方

1.設定アプリから開く・・・「設定>プライバシーとセキュリティ>Windows セキュリティ」より各項目にアクセスできます。

2.タスクバーの盾アイコンから開く・・・「盾アイコン」をクリックするとWindows セキュリティが開きます。

3.検索バーから開く・・・検索バーから「セキュリティ」と入力して開く

4.スタートメニューの「Windows セキュリティ」から開く・・・スタートメニューからアプリ一覧を出し、その中から開く。

どの入口からでも同じアプリが開くため、使いやすい方法でアクセスすればOKです。

「Windows セキュリティ」はウイルス対策だけではない

「Windows セキュリティ」と聞くと、多くの人はウイルス対策ソフトを思い浮かべます。しかし、Windows 11 における Windows セキュリティは、単なるウイルス検出ツールではありません。
実際には、PC を取り巻くさまざまな脅威に対して、複数の防御機能をまとめて管理するための総合的なセキュリティ管理画面として設計されています。

例えば、ウイルスやマルウェアの検出・駆除だけでなく、外部からの不正通信を防ぐファイアウォール、危険なアプリや Web サイトをブロックする仕組み、アカウントの不正利用を防ぐ認証保護、さらにはハードウェアレベルで OS を守る機能まで含まれています。
これらは従来、別々の設定画面やツールとして存在していましたが、Windows 11 では Windows セキュリティに集約され、ユーザーが一か所で状態を確認できるようになっています。

つまり Windows セキュリティは、「ウイルスを見つけるためのソフト」ではなく、Windows 11 全体の安全性を管理するための中枢的な存在だと理解するのが正確です。

Windows セキュリティが守っている「複数の層」

Windows セキュリティを理解するうえで重要なのが、「どこを守っているのか」という視点です。
Windows 11 のセキュリティは、単一のポイントを守るのではなく、複数の層(レイヤー)を重ねて防御する構造になっています。

まず、アプリやブラウザの層では、危険なアプリの実行や不審な Web サイトへのアクセスを防ぎます。これは日常的な操作の中で最も遭遇しやすい脅威への対策です。
次に、ネットワーク層では、ファイアウォールによって外部からの不正な通信や侵入をブロックします。自宅や職場、公共 Wi‑Fi など、接続環境が変わっても一定の防御が維持されます。

さらに、アカウントと認証の層では、Windows へのサインイン方法や Microsoft アカウントの安全性を管理し、不正ログインを防ぎます。
そして最も深い層として、OS やハードウェアの基盤部分を守る仕組みがあります。TPM やセキュアブート、メモリ保護などは、マルウェアがシステムの根本に入り込むのを防ぐための防御です。

Windows セキュリティは、これらの層ごとの防御状態をまとめて可視化し、ユーザーが全体像を把握できるようにする役割を担っています。

なぜ Windows 11 で重要性が高まったのか

Windows セキュリティの重要性が特に高まった理由の一つが、Windows 11 の設計思想にあります。 Windows 11 では、TPM やセキュアブートといったハードウェアセキュリティ機能が事実上の前提条件となり、OS とハードウェアが密接に連携して安全性を確保する方向へ進みました。

これにより、従来は追加のセキュリティソフトや専門的な設定が必要だった防御が、OS 標準機能として組み込まれるようになっています。
Windows セキュリティは、こうしたハードウェアレベルの防御を含めた状態を確認・管理するための「窓口」としての役割を持つようになりました。

また、Windows 11 では標準機能だけでも一定水準の防御が可能になったため、「何が有効で、何が無効なのか」を把握することがより重要になっています。
Windows セキュリティを理解することは、単に設定を操作するためではなく、Windows 11 がどのような考え方で安全性を確保しているのかを知ることにもつながります。

ホーム

Windows セキュリティ「ホーム」とは何か

Windows 11 の「Windows セキュリティ」を開くと、最初に表示されるのが 「ホーム」画面です。
この画面は単なるトップページではなく、PC全体の安全状態を一目で把握するための“ダッシュボード”として設計されています。

多くのユーザーは、 「特に問題がなければ触らない画面」 「警告が出たときだけ見る場所」 と捉えがちですが、実際には Windows 11 のセキュリティ思想が最も凝縮されている画面でもあります。

「ホーム」が担う役割:設定画面ではなく“状態確認画面”

まず重要なのは、「ホーム」は 設定を変更する場所ではないという点です。

  • 各セキュリティ機能の 現在の状態を集約表示
  • 問題があれば 即座に気づける
  • 必要な場合のみ 該当設定へ誘導

この構造により、 「普段は何も操作しなくていい」 「異常があれば自然と目に入る」 という “放置しても安全を保てる設計” が実現されています

色とアイコンが示す“今の安全度”

ホーム画面で最も重要なのが、色による状態表示です。

この色分けは、専門知識がなくても 「今、安全かどうか」 を直感的に判断できるよう設計されています。

特に注目すべき点は、 1つでも赤があれば、PC全体が危険な状態 と判断できる点です。

上の画像例では4カ所の項目で問題なし(緑)とされ、1カ所だけ注意(黄)が出されているのがわかる。

なぜ「ホーム」が最初に表示されるのか

Windows 11 では、セキュリティ設定が OSの深い層に関わるため、 ユーザーに細かい設定操作を強要しません。

代わりに、

  • 普段は「ホーム」で状態確認
  • 問題が出たときだけ詳細へ進む

という “段階的な関与” を前提にしています。

これは、 「設定を間違えてセキュリティを弱めてしまう」 という事故を防ぐための設計でもあります。

ホーム画面は「守られている証拠」

Windows 11 の「Windows セキュリティ」ホームは、

  • セキュリティ設定の入口
  • トラブル時の警告装置
  • PC全体の健康診断表

という 3つの役割を同時に担っています。

「何も表示されていない」、「全部緑」、それこそが、Windows 11 が正しくあなたのPCを守っている証拠なのです。

ウイルスと脅威の防止

ここは、Microsoft Defender の中心機能で、ウイルスやマルウェアの監視・スキャン・隔離を行います。リアルタイム保護のオン/オフ、手動スキャン、脅威の履歴確認、ランサムウェア対策(フォルダー保護)など、PC を直接守るための最重要エリアです。

セキュリティソフトを導入した場合

セキュリティソフトを導入した場合1
セキュリティソフトを導入した場合2

この画面は何をする場所か

「ウイルスと脅威の防止」には本来、Microsoft Defenderを操作するための項目(スキャン開始、設定変更など)が用意されていますが、別のウイルス対策ソフトがメインとして動作している場合、Windows 側は競合を避けるために “管理をそのソフトに委ねる”形になります。結果として、Windows セキュリティ上では「現在の状態を表示する」ことが中心になり、実行操作は [アプリを開く]→各社ソフトへ誘導されます。

現在の脅威:いま「検出中・要対応」があるかの表示枠

「現在の脅威」は、文字どおり現時点で脅威が検出されているか、または直近で何が起きたかを“確認するための枠”です。Defender が有効な環境では「最終スキャン日時・スキャン結果・隔離済みの項目」などがここにまとまり、必要な操作に進めますが、サードパーティ製ソフトが有効な環境では、この部分は多くの場合 状態表示(問題の有無)に留まり、押して何か実行する導線は提供されないことがあります。

保護の設定:保護機能の「管理元」がどこかを示す枠

「保護の設定」は、ウイルス対策の動作ルール(リアルタイム保護など)を扱う領域です。Microsoft の説明でも、このセクションは Microsoft Defender の設定だけでなく、サードパーティ製品に関する管理も含む位置づけです。

ただし、サードパーティ製ソフトが保護を担っているときは、Windows セキュリティ側では 設定のON/OFFや例外指定などの“つまみ”が表示されないことがあります。

保護の更新:定義ファイルなど「最新化」が機能しているかを見る枠

「保護の更新」は、脅威情報(いわゆる定義ファイル/セキュリティインテリジェンス)が最新かどうかを確認するための領域です。Microsoftもこのセクションを「最新の保護更新を確実にするためのもの」と説明しています。

ただしサードパーティ製ソフト運用時は、更新の主体がそのソフト側にあるため、Windows セキュリティ上では 更新ボタン等を出さず、状況だけを示す表示になることがあります。上の画像のように、このブロックの下に[アプリを開く]が置かれているのは、「更新も含めた管理はセキュリティソフト本体で行ってください」という導線設計です。

「Microsoft Defender ウイルス対策のオプション」とは何か

セキュリティソフト(Norton、ESET、McAfee など)を導入すると、Windows 11 では Microsoft Defender が主役から退き、補助的な立場になります。

その状態で表示されるのが、「Microsoft Defender ウイルス対策のオプション」です。ここは、Defender を“完全に休ませるか”“裏方として残すか”を決めるスイッチです。

オンにした場合:Defender が「補助役」として動く

  • Microsoft Defender は パッシブ(補助)モードで動作し、リアルタイム保護は行わない。
  • 「定期的なスキャン」「セキュリティ状態の監視」「Windows セキュリティ画面での可視化」は有効のまま。
  • セキュリティを多層的に確認したい、Defender の検出力も補助的に使いたい、という人向け。

オフにした場合:Defender は完全に停止する

  • Microsoft Defender のウイルス対策機能は完全に無効となる。
  • スキャン・監視・検出は一切行わず、Windowsは導入したセキュリティソフトのみを信頼
  • セキュリティ管理は1本化され、競合や二重スキャンの可能性は排除される。
  • 動作の軽さを最優先したい、セキュリティソフトを完全に信頼している、企業・業務用途で管理を単純化したい、という人向け。

セキュリティソフトを導入しているPCでは、「ウイルスと脅威の防止」はWindows側で操作する画面ではなく、状態を表示する画面になります。スキャンや設定変更、更新などの操作は、画面下部の[アプリを開く]からセキュリティソフト本体で行います。

セキュリティソフトを導入していない場合

セキュリティソフトを導入していない場合(Microsoft Defender が有効な状態)

「ウイルスと脅威の防止」とは何をする画面か

Windows 11 にセキュリティソフトを導入していない場合、 PCのウイルス対策はMicrosoft Defenderが全面的に担います。

「ウイルスと脅威の防止」は、その Defender の

  • 現在の安全状態
  • スキャンや検出の履歴
  • 保護の仕組みや更新状況
  • ランサムウェア対策の管理

一か所で確認・操作するための中核画面です。

現在の脅威:PCの安全状態を確認する中心エリア

この項目の役割

「現在の脅威」は、今このPCが安全かどうかを判断するための最重要エリアです。

ここでは次の情報が集約されます。

  • 脅威が検出されているかどうか
  • 最後にスキャンした日時
  • スキャン結果の概要

問題がなければ「脅威は見つかりません」と表示され、 異常があれば警告色(黄色・赤)で通知されます。

クイックスキャン

「クイックスキャン」は、Microsoft Defender が提供する最も基本的で即効性のあるウイルスチェック機能です。 PC全体をくまなく調べるのではなく、感染リスクが高い場所に絞って短時間で確認することを目的としています。

クイックスキャンでは、次のような 脅威が潜みやすい領域が重点的に調べられます。

  • 現在メモリ上で動作しているプログラム
  • Windows のシステムフォルダー
  • スタートアップ(起動時に自動実行される項目)
  • 一時ファイルやキャッシュ領域

これらは、マルウェアが活動を開始する際に利用されやすい場所であり、 短時間でも実用的な検出効果が得られるよう設計されています。

クイックスキャンは、次のような場面に適しています。

  • 不審なファイルを開いてしまった気がする
  • ブラウザの挙動が一時的におかしい
  • セキュリティ状態を手早く確認したい
  • 定期的な安全確認として

一方で、PC全体を完全に調べたい場合や、感染が強く疑われる場合には、「スキャンのオプション」から フルスキャンオフラインスキャン を選ぶ必要があります。

スキャンのオプション

「スキャンのオプション」では、どの範囲をどの方法で調べるかを選択できます。

  • クイックスキャン
  • フルスキャン
  • カスタムスキャン
  • Microsoft Defender Antivirus(オフライン スキャン)

通常は自動スキャンで十分ですが、 「感染が疑われる」「挙動がおかしい」場合に手動で使う場所です。

許可された脅威

ここには、一度は脅威と判定されたが、ユーザーが許可した項目が一覧表示されます。

  • 誤検出されたアプリ
  • 業務用ツールなど意図的に許可したもの

が対象です。不用意に許可すると防御が弱まるため、基本的には空のままが望ましい項目です。

保護の履歴

「保護の履歴」は、Defender がこれまでに行った対処の記録です。

  • 検出された脅威
  • 隔離・削除された内容
  • オフラインスキャンの結果

などが時系列で確認できます。「いつ・何が起きたか」を後から確認するためのログ画面と考えると分かりやすいです。

ウイルスと脅威の防止の設定:守り方を決める場所

ここは、Microsoft Defender の動作ルールを管理する設定画面への入口です。
通常は 初期設定のままで問題ありません。特別な理由がない限り、オフにすることは推奨されません。

ここで行う操作は、「スキャンの頻度や方法を変える」「どこまで自動で防御するかを決める」「誤検知や業務アプリとの衝突を防ぐ」といった “守り方の設計” に関わります。

「設定の管理」から中に入ると下の画像のように各項目のオン/オフが設定できます。

リアルタイム保護(オン/オフ)

役割

  • ファイルの作成・保存・実行時に即座に監視
  • ウイルスやマルウェアを侵入前にブロック

要点

  • Defenderの中核機能
  • オフにすると「常時監視」が止まる
  • 一時的にオフにしても自動で再有効化される

注意点

  • 通常利用ではオフにする理由はほぼない
  • 特定ソフトの誤検知対策は「除外」を使うのが正解
開発者ドライブの保護(オン/オフ)

役割

  • Dev Drive(開発者向け専用ドライブ)を対象にした保護
  • パフォーマンスを重視した非同期スキャン

要点

  • 一般ユーザーにはほぼ関係なし
  • プログラマーや開発環境向けの機能
  • 通常のCドライブ等には影響しない

補足

  • Dev Drive を作成していないPCでは実質無効(オンオフどちらも影響なし)
クラウド提供の保護(オン/オフ)

役割

  • Microsoft の最新脅威データベースと連携
  • 未知のマルウェアを即時判定

要点

  • 検出精度を大きく高める機能
  • オン推奨(通信量はごくわずか)
  • オフにすると「ローカル判定のみ」になる

初心者向け説明

  • 「世界中の最新ウイルス情報を使って守る仕組み」
サンプルの自動送信(オン/オフ)

役割

  • 疑わしいファイルをMicrosoftに送信
  • 新種マルウェアの解析に利用

要点

  • 個人情報を意図的に送る仕組みではない
  • 企業や業務用途ではオフにするケースもある
  • 一般家庭では オンで問題なし

補足

  • 送信前に確認を求める挙動になる場合もある
改ざん防止(オン/オフ)

役割

  • Defenderの設定を外部から変更されるのを防止
  • マルウェアによる「保護無効化」を阻止

要点

  • 非常に重要な防御層
  • オフにすると、悪意ある操作に弱くなる
  • 通常は 常時オン推奨

具体例

  • ウイルスが勝手にリアルタイム保護を切る → 防止
コントロールされたフォルダ アクセス
オフの場合
オンの場合

役割

  • ランサムウェア対策
  • 指定フォルダへの不正な書き込みをブロック

要点

  • ドキュメント・写真・デスクトップなどを保護
  • 未許可アプリは保存できなくなる
  • 誤作動時は「許可アプリ」に追加可能

注意点

  • 動画編集・業務ソフトで引っかかることがある(上の「ブロックの履歴」で確認する)
  • 有効化後は挙動確認が必要(ファイルが触れなくなったら元に戻す)
  • 独自ツールや古いアプリを使っている
  • 「知識がなくて」オフのままは危険だが、オタクのような古くからWindowsを使っている人は、知識があるからこそ「オフ」にしているケースが多い。だが、侵入される前提で「被害を止める」のであれば下記の「ソフトで引っかかった際の対処手順」が折衷解。
ブロックの履歴

「ブロックの履歴」は、コントロールされたフォルダー アクセスが実際にどのアプリの操作をブロックしたかを記録するログ画面です。
ここでは、アプリ名・日時・対象フォルダーなどが確認でき、動画編集ソフトや業務アプリが保存に失敗した原因を特定できます。正規アプリであれば、この履歴を基に許可設定を行うことで、機能をオフにせず安全に運用できます。

保護されているフォルダー

「保護されているフォルダー」は、不正な書き換えから守られる対象フォルダーの一覧です。
既定では「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」など重要なユーザーフォルダーが含まれます。必要に応じて追加も可能ですが、削除はできません。ランサムウェア対策の中核となる設定で、重要データを守る防御壁の役割を果たします。

アプリをコントロールされたフォルダー アクセスで許可する

この項目では、保護されたフォルダーへの書き込みを許可するアプリを個別に指定します。
動画編集ソフトや業務ツールなど、正規アプリがブロックされた場合に追加することで、機能をオンのまま正常動作させられます。無差別に許可せず、信頼できるアプリのみ登録することが安全運用のポイントです。

ソフトで引っかかった際の対処手順
  1. まず「ブロックの履歴」を確認する
    ⇒該当アプリ名が表示されているかを見る
  2. 正規ソフトだと確認できたら
    ⇒「ランサムウェア防止の管理」からそのアプリを許可リストに追加
  3. オンのまま運用を続ける
    ⇒機能自体をオフにする必要はない
除外

役割

  • Defender のスキャン対象から特定項目を外す
  • 誤検知・動作遅延の回避

除外できる対象

  • ファイル
  • フォルダ
  • ファイルの種類(拡張子指定)
  • プロセス(たとえば、動画編集ソフト「editor.exe」をプロセス除外すると、editor.exeが「一時ファイルを作成」「書き出し用ファイルを生成」「キャッシュを更新」といった動作をしても、それらのファイルはリアルタイムスキャンされません。)

要点

  • 安易な除外は危険
  • 信頼できるソフトのみ対象にする
  • 「リアルタイム保護オフ」より安全な対処法

ウイルスと脅威の防止の更新:防御の「鮮度」を保つ

保護の更新

ウイルス対策で重要なのは、ソフトの性能よりも脅威情報(定義ファイル)が最新かどうかです。

この項目では、

  • セキュリティインテリジェンスの更新状況
  • 最終更新日時
  • 手動更新の実行

を確認・操作できます。通常は自動更新されますが、長期間PCを使っていなかった場合などに確認すると安心です。

ランサムウェアの防止:重要データを守る追加防御

ランサムウェア防止の管理

ここは、ファイルを人質に取るランサムウェア対策を管理する場所です。

代表的な機能が

  • 制御されたフォルダーアクセス

です。

これを有効にすると、

  • ドキュメント
  • ピクチャ
  • デスクトップ

などの重要フォルダーを、許可されていないアプリからの書き換えから保護します。誤検出が起きることもあるため、 必要に応じてアプリの許可設定を行います。(引っ掛かった際は、前述と同様の手順で回避する)

「ランサムウェア データの回復」とは何を指しているのか

この表示は、Windows 本体の機能ではなく、OneDrive によるクラウド側の回復機能を案内するためのものです。 Windows セキュリティは、ランサムウェア対策として

  • 侵入・暗号化を防ぐ(コントロールされたフォルダー アクセス)
  • 万一暗号化された場合に復元する(OneDrive の履歴復元)

という二段構えの設計になっています。

また、ここでは今すぐ実行する操作が存在しないため、ボタンやリンクが表示されません。

この機能は、

  • ランサムウェア被害が 実際に検出されたとき
  • OneDrive 上のファイルに 異常な大量変更が発生したとき

に初めて、OneDrive 側(Web)で回復ウィザードが起動する仕組みです。

つまりこの画面は「回復手段が用意されていることの状態表示」であり、操作画面ではありません。

「OneDrive – 個人用」とメールアドレスが表示される理由

ここに表示されている

  • OneDrive – 個人用
  • PC所有者のメールアドレス

は、この Windowsアカウントが、どのOneDriveと紐づいているかを示しています。

ランサムウェアによるファイル暗号化が起きた場合、回復対象となるのはこのOneDrive アカウントに保存・同期されているファイルです。

「ファイルの復元による回復機能を利用できるプレミアムアカウントです。」の意味

この一文は、PC所有者のOneDrive 契約が「履歴復元機能」を使えるプランであることを示しています。

Microsoft 365 Personal / Family などのプランでは、

  • 最大30日分(またはそれ以上)のファイル変更履歴を一括で巻き戻す
  • ランサムウェア発生時点より前の状態へOneDrive 全体を復元

といった回復が可能です。

この表示は「いざという時、復元できる権利を持っています」 という確認メッセージです。

全体まとめ:この画面で何を見るべきか

見る場所確認すること
現在の脅威今、安全かどうか
スキャン関連不安時の確認手段
保護の履歴過去に何が起きたか
設定の管理守り方のルール
保護の更新防御が最新か
ランサムウェア防止重要データの保護

結論:触らなくていいが、理解しておくべき画面

「ウイルスと脅威の防止」は、 日常的に操作する場所ではありません

しかし、

  • 警告が出たとき
  • 不安を感じたとき
  • PCの安全状態を確認したいとき

に、どこを見ればいいかを知っているかどうかで、 トラブル対応の質は大きく変わります。

この画面は、Windows 11 がどのようにあなたのPCを守っているかを可視化した中枢です。

アカウントの保護

Windows へのサインイン方法の安全性を管理する項目です。 顔認証・指紋認証・PIN などの Windows Hello、Microsoft アカウントのセキュリティ状態、サインイン設定の確認ができます。不正ログインを防ぐための重要な領域です。

Microsoft アカウントでサインインしている状態

アカウントの保護-サインインあり

なぜ Microsoft アカウントでサインインするとセキュリティが強化されるのか

Windows 11 の「アカウントの保護」で「Microsoft アカウントでサインインしているため、セキュリティが強化されています」 と表示されるのは、ローカルアカウントでは使えない複数の防御機構が有効になるためです。

これは単なる表示ではなく、Windows の認証・復旧・監視の仕組みが一段階上に引き上げられている状態を意味します。

① 多要素認証(MFA)が使える

Microsoft アカウントでは、「パスワード」「スマートフォンへの通知」「認証アプリ(Microsoft Authenticator)」「SMS やメールによる確認コード」といった 多要素認証 を利用できます。

仮にパスワードが漏れても、本人のスマートフォンがなければログインできないため、不正ログインの成功率を大きく下げられます。

② パスワードレスサインインが可能

Microsoft アカウントでは、「指紋」「顔認証(Windows Hello)」「PIN」によるパスワードレスサインイン が可能です。

パスワードを入力しないため、「キーロガー」「フィッシング」「盗み見」といった攻撃経路そのものを遮断できます。

③ 不正ログインの監視と通知

Microsoft アカウントでは、「見慣れない場所」「新しいデバイス」「異常なアクセス」が検出されると、 Microsoft 側で自動的に監視・通知されます。

これはローカルアカウントには存在しない、 クラウド連携型の防御です。

④ アカウント復旧手段が用意されている

万一、「パスワードを忘れた」「不正アクセスされた」「PCにログインできなくなった」場合でも、Microsoft アカウントなら「登録メール」「電話番号」「本人確認手続き」を使ってアカウントを復旧できます。

ローカルアカウントでは、この時点でPCに完全に入れなくなるリスクがあります。

⑤ Windows 全体のセキュリティ機能と連動する

Microsoft アカウントでサインインしていると、「Windows Hello」「デバイス暗号化」「OneDrive の保護」「ランサムウェア回復機能」など、Windows 11 のセキュリティ機能がフルに連動します。

「アカウントの保護」での表示は、 これらが 正しく有効化できる状態にあることを示しています。

要するに強化されているのは「PC」ではなく「本人確認」

この表示が意味しているのは、Microsoft アカウントでサインインしていることで、本人確認・侵入検知・復旧手段がクラウドレベルで強化されているという事実です。

Windows 11 では、「誰が使っているか」を守ることが、PC全体の安全性に直結するという設計思想が採られています。

そのため Microsoft アカウントでのサインインは、単なる利便性ではなくセキュリティ強化そのものとして扱われているのです。

「Microsoft アカウント(メールアドレス)」と「アカウント情報を表示」と「同期の設定を管理する」

なぜここにこの3項目が表示されるのか ⇒【アカウントの保護=「本人性」と「連携状態」の確認】

Windows 11における「アカウントの保護」は、このPCを使っているのが誰か/その証明がどれだけ強固かを扱う領域です。

Microsoft アカウントでサインインしている場合、

  • 本人確認(多要素認証)
  • デバイスとのひも付け
  • クラウド連携(OneDrive・設定同期)

といった“アカウント起点のセキュリティ”が成立します。
そのため、3項目は「設定変更」ではなく、セキュリティの前提条件を確認・管理するための入口として置かれています。

各項目の役割
  • 「アカウント(メールアドレス)」
    どのMicrosoft アカウントでこのPCが保護されているかを明示
    ・不正ログインやアカウント切替ミスの早期発見用
  • 「アカウント情報を表示」
    ・パスワード変更、2段階認証、回復情報などセキュリティの中核設定はWeb側で管理する設計
    ・Windows セキュリティから直接その管理画面(Windows 設定>アカウント>ユーザーの情報)へ誘導するためのリンク
  • 「同期の設定を管理する」
    ・設定同期は利便性と同時に情報流出リスクも伴う
    ・セキュリティ観点で「どこまで同期しているか」を確認・制御する導線(Windows 設定>アカウント>Windows バックアップ)
3項目がここにある意味

この3項目は 「守る対象(アカウント)」と「守り方(セキュリティ)」が一致しているかを確認するための表示です。

操作頻度は低いですが、「乗っ取り」「アカウント切替」「同期トラブル」が起きたとき、最初に確認すべき場所でもあります。

  • 表示されているのは「設定項目」ではなく「セキュリティの前提条件」
  • アカウント保護の“状態確認と管理導線”として合理的
  • 普段触らなくても、異常時に意味を持つ配置

「Windows Hello」が表示されるのは 「Microsoft アカウント」でサインインしている場合に限られるのはなぜか

Windows Hello は「本人確認をクラウドと結びつける仕組み」だから

Windows Helloは単なるPC ログイン機能ではありません。 本質的には、

  • 顔認証・指紋・PIN などのデバイス固有の認証
  • Microsoft アカウントというクラウド上の本人情報

を結びつける パスワードレス認証基盤です。

Microsoft アカウントでサインインしている場合のみ、

  • Windows HelloをMicrosoft アカウントの認証手段として登録
  • Web サービスやMicrosoft サービスへの本人確認に流用
  • 不正ログイン検知や回復手段と連動

といった仕組みが成立します。

ローカルアカウントでは「守る対象」が存在しない

ローカルアカウントの場合、

  • 認証情報はそのPC内だけ
  • クラウド側に本人情報・回復手段・監視対象が存在しない

ため、Windows Hello は

  • 単なる「ログインの便利機能」
  • セキュリティ全体を語る対象ではない

という扱いになります。

そのため Windows は、ローカルアカウントでは Windows Hello を「アカウント保護の要素」として表示しないという設計を採っています。

  • Windows Hello はMicrosoft アカウントと結びついて初めて「セキュリティ機能」になる
  • ローカルアカウントではアカウント保護の文脈が成立しない
  • そのため「アカウントの保護」画面にはMicrosoft アカウント使用時のみ表示される

「Windows Hello」の「サインインオプションの管理」は現在の状態を確認・見直すための導線

Windows セキュリティ側では、「今のサインイン方法は安全ですか?見直すなら、ここから設定画面へ行けますよ」という 案内役(ハブ) として「サインインオプションの管理」リンクが置かれています。

リック先(Windows設定>アカウント>サインインオプション)で、顔認証、指紋認証、PIN、パスワードなどへの変更ができます。

Windows セキュリティは“安全かどうか”を判断する場所であり、“どう設定するか”は設定アプリに任せるという役割分担になっています。
その橋渡しとして「サインインオプションの管理」が配置されています。

動的ロック

「動的ロック」は、あなたが席を離れたときにPC が自動でロックされる仕組みが使えるか/有効かを確認するための項目です。

動的ロックの仕組み

動的ロックは、Bluetooth でペアリングしたスマートフォンを使って、

  • スマートフォンを持ってPCから離れる
  • Bluetooth信号が一定以下になる
  • Windowsが「ユーザーが離席した」と判断
  • 自動的に PC をロック

という流れで動作します。

なぜ「アカウントの保護」にあるのか

動的ロックは、ウイルス対策ではなく本人がその場にいるかどうかを守る機能です。

そのため、 「アカウントの保護」=本人性の保護 という文脈で配置されています。

  • カフェや職場での離席
  • ロックし忘れによる覗き見
  • 第三者の操作

といった 物理的な不正アクセス対策 を担います。

「動的ロックの設定」でできること

「動的ロックの設定」をクリックすると、

  • Bluetooth デバイス(主にスマートフォン)のペアリング確認
  • 「離席時に自動ロックする」設定のオン/オフ

を行う設定アプリの画面に移動します。

「アカウントの保護」画面内は、今すぐ設定を変えるための入口ではなく、使えるかどうか・使っているかを確認する場所として機能します。

Microsoft アカウントでサインインしていない状態

アカウントの保護-サインインなし

「Microsoftアカウントでサインインしていません。」と表示され、Windows Helloも表示されません。

ファイアウォールとネットワーク保護

ここでは、外部からの不正アクセスや危険な通信をブロックする機能を管理します。プライベート/パブリックネットワークごとのファイアウォール状態、アプリの通信許可設定、ネットワーク関連のトラブルシューティングなどが行えます。インターネット接続時の防御の要です。

ドメインネットワーク/プライベートネットワーク/パブリックネットワークのうち 「アクティブ」と表示されているものが有効なネットワークです。

 外部セキュリティソフトを導入している場合には、ここに「操作は不要です。」と表示され、「アクティブ」の表示が出ません。
その場合の確認方法としては、3種類のネットワークをクリックして中に進み、接続状態が「未接続」か「ネットワーク(←アクティブ)」かの表示を見て判断ができます。

Windows にはネットワークの種類が3つあります。

種類主な利用シーン
ドメイン ネットワーク会社・学校など、管理者がいるネットワーク
プライベート ネットワーク自宅など、信頼できるネットワーク
パブリック ネットワークカフェ・駅など、不特定多数が使うネットワーク

ドメイン ネットワーク

アクティブなドメインネットワーク(未接続)

「ドメインネットワークという種類は存在するが、今は接続していません」という状態を示すだけの表示です。

家庭ユーザーの場合、未接続のままで正常です。

Microsoft Defenderファイアウォール(オン)

ドメインネットワークに対して適用されるファイアウォール設定が “オン” になっているというだけ。

実際にはドメインに接続していないので、この設定が今すぐ影響するわけではありません。
ただし、企業ネットワークに接続したときに備えてWindows が標準でオンにしている状態。

着信接続

「許可されたアプリの一覧にあるアプリも含め全ての着信接続をブロックします。」のチェックが外れているということは、許可されたアプリの通信は受け入れる、ただし、許可されていない通信は通常どおりブロックする、という標準的で安全な状態です。

こちらも「ドメインネットワーク用の設定」なので、家庭ユーザーには直接影響しません。

外部セキュリティソフトを導入していると、この画面上に「[外部セキュリティソフトキー名]は有効になっています。」という表示がされ、一切の操作ボタンが非表示になる場合があります。

プライベート ネットワーク

アクティブなプライベート ネットワーク(「ネットワーク」の表示)

“ネットワーク” と表示されているのは、PC は現在“プライベートネットワーク” に接続していますという意味。

Microsoft Defender ファイアウォール(オン)

プライベートネットワークに対して、Windows のファイアウォールが有効になっているという状態を示しています。

ファイアウォールがオンになっていれば、「不審な通信をブロック」「許可されていないアプリの通信を制限」といった基本的な防御が働きます。
プライベートネットワークでも、ファイアウォールは常にオンにしておくのが安全です。

着信接続

これは上記と同じ意味合い。

パブリック ネットワーク

アクティブなパブリック ネットワーク

「パブリックネットワークという種類は存在するが、今は使っていません」という意味。

自宅のWi‑Fi/有線LANを使っている場合は、パブリックネットワークが “未接続” なのは正常。

Microsoft Defender ファイアウォール(オン)

パブリックネットワークに接続したときに適用されるファイアウォール設定がオンになっているという意味。

実際には未接続なので、今すぐこの設定が影響するわけではありません。
ただし、もし外出先でフリーWi‑Fiに接続した場合は、この “パブリック用の強めの防御” が自動で働きます。

着信接続

「ドメイン ネットワーク」と同じ状況です。

ファイアウォールによるアプリケーションの許可

クリックすると、旧コントロールパネル画面が開き、「アプリに Windows Defender ファイアウォール経由の通信を許可する」というタイトルの設定画面が表示されます。

これは、アプリの通信を細かく管理するための“許可リスト”で、Windows のファイアウォールが「どのアプリを信頼して通信させるか」を管理する場所。

この画面は「アプリごとの通信許可リスト」

この画面は簡単に言うと、“どのアプリにインターネット通信を許可するかを管理するリスト”です。

Windows Defender ファイアウォールは、アプリが勝手に外部と通信しないように監視しています。
そのため、アプリが初めて通信しようとすると「このアプリを許可しますか?」という確認が出ることがあります。
この画面は、その許可したアプリの一覧を確認・変更できる場所です。

「プライベート」と「パブリック」で許可を分けられる

一覧を見ると、アプリごとに次の2つのチェック欄があります。

「プライベート」「パブリック」、これは、「自宅などのプライベートネットワーク」「カフェなどのパブリックネットワーク」のどちらで通信を許可するかを分けて設定できる仕組みです。

  • 自宅では許可したい(プライベートにチェック)
  • カフェのWi‑Fiでは危険なので許可したくない(パブリックはチェック無し)

といった使い分けができます。

チェックが入っている=そのネットワークで通信を許可

アプリ名の横にチェックが入っている場合は、そのネットワーク種類で通信が許可されているという意味です。

逆にチェックが外れている場合は、そのネットワークでは通信できない(ファイアウォールがブロック)という状態になります。

「設定の変更」ボタンが必要な理由

画面上部に「設定の変更」ボタンがあります。これは、誤操作を防ぐため、通常は編集できないようロックされているためです。

変更したい場合は、このボタンを押してからチェックのオン/オフを切り替えます。

どんなときに使う設定なのか?

この画面を使う場面は主に次のようなケースです。

  • アプリが通信できず、動作に問題が出ている
    → 許可リストに入っていない可能性がある
  • 外出先では通信させたくないアプリがある
    → パブリック側のチェックを外す
  • 不審なアプリが勝手に通信していないか確認したい
    → 許可リストを見てチェックする

特に初心者にとっては、「知らないアプリにパブリックネットワークの許可が入っていないか」を確認するだけでもセキュリティ向上につながります。

ネットワークとインターネットのトラブルシューティングツール

リンク先として、下図の「Windows 設定 > システム > トラブルシューティング」へ移動します。
ネットワークに問題があるとき、Windows が新しい診断ツールへ案内してくれる仕組みになっています。

この項目は「ネットワークの問題を解決するための入口」

まず前提として、この項目はネットワークに問題があるとき、ユーザーを適切な診断ツールへ誘導するためのリンクです。

Windows 10 までは、「ネットワーク診断ツール(旧トラブルシューティング)」が直接起動していました。

しかし Windows 11 では、トラブルシューティング機能が「設定アプリ」に統合されたため、クリックすると新しい場所に案内される仕組みになっています。

なぜ「Windows 設定>システム>トラブルシューティング」に飛ぶのか?

理由はシンプルで、Windows 11 では、ネットワーク関連の診断ツールが “設定アプリ側” に集約されたため

です。

Microsoft は Windows 11 で UI を整理しており、旧コントロールパネルの機能を徐々に「設定アプリ」に移行しています。

そのため、「旧ネットワーク診断ツール」「旧トラブルシューティング画面」といった古い仕組みは、新しい「設定アプリ」のトラブルシューティングに統合されました。

「設定>トラブルシューティング」で何ができるのか?

リンク先の「トラブルシューティング」では、ネットワーク関連の問題を自動で診断するツールが用意されています。

代表的な診断内容

  • インターネットに接続できない
  • Wi‑Fi が不安定
  • DNS や IP 設定の問題
  • ネットワークアダプターの異常
  • プロキシ設定の不具合

これらを自動でチェックし、必要に応じて修復してくれます。

「Windows セキュリティ」側に項目が残っている理由

「ファイアウォールとネットワーク保護」画面は、Windows 10 時代の UI をベースにしているため、“ネットワーク診断ツールへのリンク” という項目だけが残っているという状態です。

ただし、実際の診断機能は設定アプリに移動したため、クリックすると新しい場所へ案内される、という仕組みになっています。

ファイアウォール通知の設定

この項目は「通知のオン/オフを管理する場所」へのショートカット

まず前提として、“ファイアウォール通知の設定” は、通知の管理画面へ移動するためのリンクです。

ファイアウォールは、アプリがブロックされたときなどに「このアプリの通信をブロックしました」といった通知を出します。

この通知のオン/オフを変更する場所が、Windows セキュリティアプリ内の「設定」 にまとめられています。そのため、クリックすると自動的にその設定画面へ移動します。

なぜ「ファイアウォールとネットワーク保護」画面の中で完結しないのか?

理由はシンプルで、通知の設定は “Windows セキュリティ全体の設定” に含まれるためです。

ファイアウォール通知は、ファイアウォールだけの設定ではなく、

  • ウイルス対策
  • アプリとブラウザーの制御
  • デバイスセキュリティ

など、Windows セキュリティ全体と関わる項目です。

そのため、通知設定はアプリ全体の「設定」ページに集約されているという構造になっています。

「Windows セキュリティ」アプリの構造を理解すると納得できる

Windows セキュリティは、複数のセキュリティ機能をまとめた“総合管理アプリ”です。

そのため、構造は次のように分かれています。

役割場所
各機能の状態確認・操作ファイアウォール、ウイルス対策などの個別ページ
通知・全体設定Windows セキュリティの「設定」ページ

つまり、

  • ファイアウォールの状態を確認する場所
     →「ファイアウォールとネットワーク保護」
  • ファイアウォール通知のオン/オフを変える場所
     →「Windows セキュリティ」アプリの「設定」

という役割分担になっているため、通知設定だけは別ページに移動する仕組みになっています。

実際に「設定」では何ができるのか?

リンク先の「設定」では、ファイアウォール通知に関する次のような項目を管理できます。

  • アプリがブロックされたときの通知
  • 新しいアプリが通信を要求したときの通知
  • パブリックネットワークでの警告通知
  • プライベートネットワークでの警告通知

これらをまとめて管理できるため、通知の煩わしさを減らしたり、逆にセキュリティを強化したりできます。

詳細設定

「詳細設定」という項目をクリックすると、ユーザーアカウント制御(UAC)の許可を求められたあと、古くからある管理ツール「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」が起動します。

「詳細設定」は“高度なファイアウォール管理ツール”への入口

まず前提として、「詳細設定」=ファイアウォールの専門的な設定を行うための管理ツールを開くボタンです。

通常の Windows セキュリティ画面では、

  • ファイアウォールのオン/オフ
  • ネットワークごとの状態確認
  • アプリの許可設定

といった“基本操作”が中心です。

しかし、企業ネットワークや高度な環境では、もっと細かい制御が必要になります。
そのため Windows には、高度なルール設定ができる専用ツールが残されています。
それが、「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」(Windows 7 時代から続くプロ向けツール)です。

なぜ“古い画面”がそのまま残っているのか?

理由はシンプルで、高度なファイアウォール設定は、今でも企業や管理者が使うため、廃止できないからです。

このツールでは、次のような高度な設定ができます。

  • 送信ルール・受信ルールの細かい作成
  • ポート番号やプロトコル単位での制御
  • プログラムごとの通信制御
  • ログの確認
  • 接続セキュリティ規則(IPsec)の設定

これらは一般ユーザーには不要ですが、企業ネットワークでは必須の機能です。
そのため、Windows 11 でも 旧来の管理ツールがそのまま残されている というわけです。

「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」で何ができるのか?

このツールでは、次のような高度な操作が可能です。

受信・送信ルールの詳細設定

  • ポート番号
  • プロトコル(TCP/UDP)
  • アプリケーションパス
  • ローカル/リモートIPアドレス
  • プロファイル(ドメイン/プライベート/パブリック)

接続セキュリティ規則(IPsec)

  • 企業ネットワークで使われる暗号化通信の設定。

詳細ログの確認

  • 通信がブロックされた理由などを確認できる。

一般ユーザーが触る必要はほぼありませんが、ネットワーク管理者にとっては欠かせないツールです。

ファイアウォールを規定値に復元する

「ファイアウォールを規定値に復元する」という項目をクリックすると、コントロールパネル内の「規定の設定の復元」画面が表示されます。

古くからの画面が出るのは“初期化機能が昔の仕組みのまま”だから。
ファイアウォールの初期化は昔からある仕組みを使っているため、Windows 11でもコントロールパネルが開くということです。

「ファイアウォールを規定値に復元する」とは何か?

まず、この機能の本質はとてもシンプルで、ファイアウォールの設定を“初期状態”に戻すための機能です。

Windows Defender ファイアウォールには、

  • アプリごとの許可設定
  • 受信/送信ルール
  • ネットワークプロファイルごとの設定
  • カスタムルール

など、さまざまな設定が蓄積されます。

これらが複雑になりすぎたり、誤設定で通信ができなくなった場合に、一度すべてリセットして、Windows 標準の安全な状態に戻すためのボタンが「規定値に復元」です。

なぜ“コントロールパネル”の古い画面が出てくるのか?

理由はとても明確で、ファイアウォールの初期化機能は、Windows Vista 時代からコントロールパネル側に存在しており、現在もその仕組みを利用しているためです。

Windows 11 では UI の多くが「設定アプリ」に移行しましたが、ファイアウォールの“初期化”だけは古い仕組みがそのまま残っています。

そのため、表示は Windows 11の新しいUIだが、実際の初期化処理はコントロールパネル側の機能という構造になっており、クリックすると古い画面が開くというわけです。

「規定の設定の復元」で何がリセットされるのか?

この機能を実行すると、次のような項目が初期化されます。

リセットされるもの

  • アプリの許可リスト
  • 受信ルール・送信ルール
  • カスタムで追加したポート設定
  • ネットワークプロファイルごとのファイアウォール設定
  • 手動で作成したルールや例外

リセットされないもの

  • ネットワーク接続そのもの
  • Wi‑Fi の設定
  • ルーター側の設定
  • 他のセキュリティ機能(ウイルス対策など)

つまり、ファイアウォールだけが“工場出荷状態”に戻るというイメージ。

どんなときに使うべき機能なのか?

一般ユーザーが使う場面は限られていますが、次のような状況では非常に役立ちます。

  • アプリが急に通信できなくなった
    → ルールが壊れている可能性
  • いろいろ設定を触りすぎて訳が分からなくなった
    → 初期化して整理できる
  • 不審なアプリが勝手にルールを追加したかもしれない
    → 安全のためにリセット
  • ネットワークトラブルの最終手段として
    → 他の方法で直らないときに試す価値あり

実行前に知っておくべき注意点

「規定値に復元」は強力な操作なので、次の点は理解しておく必要があります。

  • 許可していたアプリもすべてリセットされる
  • 再びアプリが通信を求めると、許可ダイアログが出る
  • カスタムルールはすべて消える
  • 企業ネットワークでは管理者の設定が優先される場合がある

家庭ユーザーなら問題ありませんが、仕事用 PC では勝手に実行しないほうが安全です。

アプリとブラウザ コントロール

危険なアプリや不審な Web サイトをブロックする SmartScreen の設定を扱います。

ダウンロード保護、フィッシング対策、危険なアプリの実行防止、Exploit Protection(脆弱性悪用防止)など、アプリ起動時やブラウジング時のリスクを減らす機能がまとまっています。

スマート アプリ コントロール

スマート アプリ コントロールは、Windows 11 に搭載された“実行前ブロック型”の保護機能。

AI とコード署名の信頼性チェックを組み合わせ、危険なアプリや未知のアプリを起動前に自動判定してブロックします。
特に、マルウェアがよく使う未署名アプリや不審なスクリプトを高精度で検出できる点が特徴。
ユーザーが何も操作しなくてもバックグラウンドで判断が行われ、信頼できるアプリだけを実行させることで、ランサムウェアや偽アプリの侵入を未然に防ぐ仕組みになっています。

スマート アプリ コントロールの設定

スマート アプリ コントロールは、途中からオンにできない特別な保護機能

この項目のラジオボタンはユーザーが変更する事はできない。

信頼されていないアプリからの保護が強化されました。」はオン/オフに関係なく常に表示される紹介文であり、PCの状態を示すものではない。

スマート アプリ コントロールは「初期セットアップ時にのみ有効化できる」仕組み

スマート アプリ コントロールは、Windows をクリーンな状態でセットアップしたときだけ有効化できるという特殊な仕様になっています。

理由は、“システムが完全にクリーンな状態でなければ、アプリの信頼性を正しく判断できないため”です。

そのため、次のような場合は 自動的にオフ固定 になります。

  • Windows をアップグレードして使っている
  • 以前にスマート アプリ コントロールをオフにした
  • クリーンインストール後に何らかのアプリを大量に入れた
  • システムが「クリーンではない」と判断した

一度オフになると、ユーザーが手動でオンに戻すことはできません。

ラジオボタンが選べないのは「仕様」

選択できないのは不具合ではなく、スマート アプリ コントロールの設計そのものです。

この機能は AI による高度な判定を行うため、途中からオンにすると誤判定が増える可能性があります。

そのため Microsoft は、“クリーンインストール直後のみオンにできる”という厳しい条件を設けています。

オフからオンに戻す唯一の方法は「Windows の再インストール」

残念ながら、

  • 設定変更
  • レジストリ編集
  • PowerShell
  • グループポリシー

などでは オンに戻せません。

唯一の方法は、Windows 11 をクリーンインストール(初期化)することです。

評価ベースの保護

評価ベースの保護は、Microsoft のクラウド上に蓄積された“アプリの信頼性データ”を利用して、危険なファイルや信頼度の低いアプリを自動的に警告・ブロックする機能。

インターネット上で配布される新規アプリや、利用者が少ない不審な実行ファイルを検出するのが得意で、ダウンロード時や実行時にリアルタイムで判定が行われます。
SmartScreen などの仕組みと連携し、ユーザーが誤って危険なアプリを開かないように保護する役割を担う。

ここに「有効にする」ボタンが出る場合は、この項目が”有効になっていない”からで、なぜ有効になっていないかは、

  • 初期セットアップ時に無効を選んだ
  • Microsoftアカウントでの評価連携を使っていない
  • グループポリシー・レジストリで無効化されている
  • 地域・言語・エディション差
  • 一度「例外」を作った

などが考えられる。
よくわからなければ「有効にする」を選ぶべき。
「開発者、自作ツールを頻繁に実行、中身を自分で判断できる」に該当する人は無効でも問題ないが自己責任。

評価ベースの保護設定

これらはすべて Microsoft のクラウド評価(Reputation)を使って危険なファイルやサイトをブロックする仕組みで、Windows の安全性を大きく左右する重要な設定です。

アプリとファイルの確認(オン/オフ)

インターネットからダウンロードしたファイルや、信頼性の低いアプリを実行しようとしたときに SmartScreen が安全性をチェックする機能

  • 利用者が少ないファイル
  • 未署名の実行ファイル
  • 不審な動作が報告されているアプリ

などを検出し、警告またはブロックする。最初の防御ラインとして非常に重要。

Microsoft Edge の SmartScreen(オン/オフ)

Microsoft Edge 専用の SmartScreen 機能。

  • 危険なサイト
  • フィッシングサイト
  • マルウェア配布サイト
  • 信頼性の低いダウンロード

をリアルタイムでブロックする。Edgeを使うなら必ずオン推奨の保護機能。

フィッシングに対する保護(オン/オフと4つのチェックボックス)

パスワードや個人情報を盗む フィッシング攻撃を防ぐための機能。

オンにすると、次のような保護が働く:

  • 危険なサイトでパスワードを入力しようとすると警告
  • 再利用パスワードの入力を検知
  • 企業アカウントの漏えいリスクを警告
  • 悪意あるフォーム入力をブロック

4つのチェックボックスは、「どの種類のフィッシング対策を有効にするか」を細かく選べる仕組み。

望ましくない可能性のあるアプリのブロック(オン/オフ)

PUA(Potentially Unwanted Application)対策。

  • 広告だらけのアプリ
  • 不要なツールバー
  • PC を遅くするクリーナー系アプリ
  • バンドルインストールされる迷惑ソフト

などを自動で検出してブロックする。ウイルスではないが “入れたくないアプリ” を防ぐための機能

Microsoft Store アプリの SmartScreen (オン/オフ)

Microsoft Store から入手したアプリに対しても、クラウド評価を使って安全性をチェックする機能
Store アプリは基本的に安全だが、新規アプリや信頼性が低いアプリに対して追加の保護が働く。

Exploit protection

Exploit protectionは、脆弱性攻撃(エクスプロイト)からWindowsやアプリを守るための“OSレベルの防御機能”。

攻撃者がソフトの欠陥を悪用して不正コードを実行するのを防ぐため、メモリ保護、動作制限、例外処理の強化など複数の低レイヤー対策が組み込まれている。
個別アプリごとに細かい設定が可能で、古いアプリや脆弱性が残るソフトでも安全に動作させることができます。
ウイルス対策では防ぎきれない攻撃手法に対して、追加の防御層を提供する仕組み。

Exploit protection の設定

「Exploit protection の設定」をクリックすると、

  • システム設定
  • プログラム設定

という2つのタブが表示されます。
一見すると複雑で、「ここは何をする場所なの?」と戸惑う人も多いはず。結論から言うと、一般ユーザーはここを触る必要はありません。

Exploit protection は「脆弱性攻撃から守るための高度な防御機能」

アプリや Windows の脆弱性を悪用する攻撃(エクスプロイト)を防ぐための仕組みです。

  • メモリ保護
  • 不正コードの実行防止
  • プロセスの動作制限

といった OSレベルの高度な防御が自動で働いています。
つまり、一般ユーザーが何もしなくても Windows が裏側でしっかり守ってくれている機能です。

「システム設定」と「プログラム設定」は専門家向け

表示される2つのタブは、次のような役割を持っています。

[ システム設定 ]

Windows 全体に適用される Exploit protection の基本ルール。

[ プログラム設定 ]

特定のアプリだけに個別のルールを適用するための設定。

これらは、

  • システム管理者
  • セキュリティ担当者
  • 高度な PC ユーザー

といった 専門知識を持つ人が、互換性問題の調整や防御強化のために使う領域です。誤って設定を変えると、 アプリが起動しなくなったり、動作が不安定になる可能性があります。

どんな場合に手動設定を行うのか
  • 特定のアプリが Exploit protection と相性が悪く、動作に支障が出る場合  → そのアプリだけ例外設定を行う
  • 企業環境で、特定のセキュリティポリシーを適用したい場合  → 全社的に強化設定を適用
  • 脆弱性が残る古いアプリを安全に動かしたい場合  → プログラム単位で保護を強化
  • セキュリティ監査や高度な防御構築を行う場合  → メモリ保護や制御フロー保護を細かく調整
一般ユーザーは「既定値のままでOK」

Exploit protection は、Windows が標準で最適な設定を適用しています。
そのため、一般ユーザーが行うべきことはただひとつ。「設定を変更せず、そのまま使うこと」これだけで十分に安全です。

デバイス セキュリティ

TPM、セキュアブート、コア分離(メモリ整合性)など、ハードウェアレベルの防御機能を確認する場所です。OS の深い層を守る“土台のセキュリティ”で、マルウェアがシステムの根本に侵入するのを防ぎます。

コア分離

メモリ整合性(Memory Integrity)

メモリ整合性は、悪意あるコードが Windows の重要なプロセスに割り込むのを防ぐ機能。

仕組みとしては、「仮想化ベースのセキュリティ(VBS)」を使って、カーネル(OSの中枢)を安全な領域に隔離し、不正なプログラムが侵入できないようにする。

どんなときに役立つ?
  • ドライバーを悪用した攻撃
  • 権限昇格(管理者権限の乗っ取り)
  • ランサムウェアの高度な手法

などを防ぐ。

一般ユーザーの使い方
  • 基本はオン推奨
  • ただし古いドライバーがあるとオンにできない場合がある
  • オンにできない場合は、古い周辺機器やドライバーの更新を検討
オフになる典型例
  • 古いプリンター・スキャナー・USB機器のドライバーが残っている
  • 自作PCで古いチップセットドライバーを使っている
  • ゲーム用デバイスの古いドライバーがインストールされている
  • 仮想化機能(VBS)を無効化している

つまり、“互換性のないドライバーがあると安全のため自動的にオフになる”という動作。

ローカル セキュリティ機関の保護(LSA Protection)

LSA(Local Security Authority)は、Windows のログイン情報や資格情報を扱う超重要なセキュリティ機関

LSA 保護をオンにすると、パスワードや認証情報を盗む攻撃(Credential Theft)を強力に防ぐという効果がある。

どんなときに役立つ?
  • Mimikatz などの資格情報窃取ツール
  • 企業ネットワークを狙う攻撃
  • パスワードの抜き取り
一般ユーザーの使い方
  • オン推奨(特にMicrosoftアカウントを使っている場合)
  • 互換性問題はほぼ起きないため、安心してオンにできる
オフになる典型例
  • Windows をアップグレードした直後(設定が引き継がれた場合)
  • 古い VPN クライアントや認証系ソフトを使用している
  • 企業向けの古いセキュリティツールが入っている
  • 一度ユーザーがオフにした(再起動後もオフのまま)

一般家庭ではほとんどオンにできるが、古い認証ソフトがあるとオンにできないことがある。

Microsoft の脆弱なドライバーのブロックリスト

これは、Microsoft が管理している「危険なドライバーのブラックリスト」を使って、既知の脆弱性を持つドライバーを読み込ませない機能。

ドライバーはOSの深い部分にアクセスできるため、脆弱なドライバーがあると攻撃者に悪用される可能性がある。

どんなときに役立つ?
  • 古いドライバーを悪用した攻撃
  • カーネルレベルのマルウェア
  • 権限昇格攻撃
一般ユーザーの使い方
  • オンにしておくのが最も安全
  • 古い周辺機器を使っている場合のみ、互換性問題が出る可能性がある
  • 問題が出たらドライバー更新を検討
オフになる典型例
  • 古いハードウェアを使っている
  • カスタムドライバー(自作デバイスなど)を使っている
  • 特殊な業務用デバイスがブロックリストに該当する
  • 企業管理者が意図的にオフにしている

一般ユーザーの環境ではほぼオンにできるが、古い周辺機器が原因でオフになることがある。

セキュリティ プロセッサ

セキュリティ プロセッサ=TPM(Trusted Platform Module)は、パスワードや暗号鍵を安全に保存するための専用のセキュリティチップで、Windows 11 の必須要件にもなっている。

ここは操作ボタンがなく基本的に“見るだけ”の項目

「セキュリティ プロセッサ」を開いても、 特別な操作ボタンがないのは正常。

理由はシンプルで、TPM は自動で動作する仕組みで、ユーザーが設定を変更する必要がないため。

表示されるのはチェックマークアイコンだけで、一般ユーザーが触る必要はなく、 Windows が裏側で自動的に管理している。

セキュリティ プロセッサ」が表示されないPCもある

これは TPM が有効になっていない か、TPM を搭載していないPCの可能性が高い。

表示されない主な理由

  • BIOS/UEFI で TPM が無効になっている
  • 古いPCで TPM チップが搭載されていない
  • 自作PCで TPM モジュールを取り付けていない
  • 仮想環境で TPM が有効化されていない
  • Windows が TPM を認識できていない(ドライバー問題)

Windows 11 は TPM 2.0 が必須だが、“要件回避インストール”を行ったPCではTPM がなくても動いてしまうため、項目が出ないことがある。

セキュア ブート

セキュア ブート(Secure Boot)=起動時に不正なOSやブートローダーを防ぐ仕組みです。

ウイルスやマルウェアが PC の起動部分に入り込むと、Windows が起動する前に乗っ取られる危険があります。

セキュア ブートは、信頼されたデジタル署名のあるソフトだけを起動させることで、この攻撃を防ぐ仕組みです。

ここに操作ボタンがないのは設定は BIOS/UEFI で行うため

「セキュア ブート」項目を開いても、オン/オフの操作ボタンがないのは正常です。

理由はシンプルで、セキュア ブートのオン/オフは Windows ではなく、BIOS/UEFI で設定するものだから。

Windows セキュリティはセキュア ブートが有効かどうかを表示しているだけ。
そのため、“見るだけの項目” と理解すればOK。

「セキュア ブート」が表示されないPCもある

これは PC側の設定やハードウェア構成の違いによるもの。

表示されない主な理由

  • セキュア ブートが無効になっている
    BIOS/UEFI でオフになっていると、Windows セキュリティ側には項目が出ない。
  • レガシーブート(CSM)が有効になっている
    古い互換モード(CSM)で起動していると、セキュア ブートは利用できない。
  • 古いPCでセキュア ブート非対応
    Windows 11 の要件を回避してインストールしたPCでは、そもそもセキュア ブートが使えない場合がある。
  • 自作PCで設定が未調整
    マザーボードの初期設定ではセキュア ブートが無効のことが多い。

データ暗号化

データ暗号化=PCのストレージを暗号化し、盗難・紛失時にデータを守る機能

Windows 11 では、対応PCであればBitLocker(または簡易版のデバイス暗号化)が自動的に利用できます。

暗号化されていれば、たとえPCが盗まれてもストレージを取り出されても、中のデータは読み取れません。

デバイスの暗号化を管理する

なぜ「Windows セキュリティ」から設定アプリに飛ぶのか?

理由はシンプルで、暗号化のオン/オフや回復キーの管理は、Windows セキュリティではなく “設定アプリ側” に統合されているため。

Windows セキュリティは「暗号化機能が利用可能かどうかを表示する場所」。

実際の操作(オン/オフ、回復キー確認)は設定アプリ側にまとめられているため、クリックすると自動的にそちらへ移動する仕組みになっている。

「データ暗号化」項目が存在する意味

この項目は、ユーザーに次のことを知らせるために存在している。

  • PC が暗号化に対応しているかどうかを示す
    対応PCでは項目が表示され、非対応PCではそもそも表示されない。
  • 暗号化が有効かどうかを確認できる
    盗難・紛失時のデータ保護に関わるため、ここで状態を確認できるのは重要。
  • 実際の設定画面へ案内する“入り口”
    暗号化の管理は設定アプリに統合されているため、Windows セキュリティ側は 案内役 の役割。

一般ユーザーはどう使えばいい?

結論はとてもシンプル。

  • 項目が表示されていれば、PCは暗号化に対応している
  • 暗号化がオンなら、そのままでOK
  • オフの場合は、必要に応じて設定アプリでオンにできる

特にノートPCの場合、暗号化はデータ保護の最後の砦 なのでオン推奨。

「デバイスの暗号化」がオフになっている理由

PCのハードウェア構成や設定状況によって、暗号化が自動でオンにならないことがある。理由は下記のように様々。

1. PC が暗号化に必要な条件を満たしていない

デバイス暗号化には、次の条件が必要。

  • TPM 2.0
  • セキュアブート
  • モダンスタンバイ対応
  • UEFI ブート
  • Microsoft アカウントでサインイン(自動バックアップのため)

これらのうち 1つでも欠けると暗号化は自動でオンにならない

特に多いのは:

  • 自作PCで TPM が無効
  • 古いノートPCでモダンスタンバイ非対応
  • ローカルアカウントでログインしている
  • セキュアブートがオフ
2. PCメーカーが「デバイス暗号化」に対応していない

同じ Windows 11 でも、 メーカーやモデルによって暗号化対応の有無が異なる

  • Surface や最新の大手メーカーPC → ほぼ対応
  • 低価格帯ノートPC → 非対応のことがある
  • 自作PC → 条件を満たさないと非対応

対応していないPCでは、「デバイスの暗号化」項目がオフのまま、または表示されない。

3. Windows をアップグレードして使っている

Windows 10 → Windows 11 にアップグレードしたPCでは、 暗号化が自動でオンにならないことがある。

理由は:

  • 旧設定が引き継がれる
  • 暗号化の初期化が行われない
  • ローカルアカウントのまま使っている

新規購入PCと違い、アップグレード環境は暗号化が自動で有効にならないケースが多い。

4. ローカルアカウントでログインしている

デバイス暗号化は、回復キーを Microsoft アカウントに自動バックアップする仕組み

そのため、

  • ローカルアカウントで使っている
  • Microsoft アカウントに切り替えていない

場合は、暗号化がオフのままになる。

5. 過去にユーザーが手動でオフにした

一度オフにすると、自動ではオンに戻らない。設定アプリから手動でオンにする必要がある。

デバイスのパフォーマンスと正常性

ストレージ容量、バッテリー状態、ドライバーの問題、Windows Update の適用状況など、PC の健康状態を診断します。 ウイルス対策とは別に、PC が安定して動作できるかをチェックする“健康診断”のような役割です。

状態レポート

状態レポートは、Windows が自動でチェックしている PC の基本的な健康状態を一覧で見せる機能

表示される項目は次の3つ。

何もなければ「問題はありません」と表示される。

異常が出たときの表示は、

  • 黄色の警告アイコン(!)
  • 「問題があります」「注意が必要です」などの文言
  • 該当項目が強調表示される

となり、どこに問題があるかが一目で分かるデザインになっている。
また、その場合は対象項目をクリックすると、Windowsが自動で対処方法のリンクや操作ボタンを提示してくれる。

アプリとソフトウェア

アプリの動作に問題がないか、更新が必要なソフトがないかを確認。

アプリとソフトウェアに問題がある場合

  • 更新が必要なアプリがある
  • 互換性のないソフトが動作している

→ 「アプリを更新する」「問題のあるアプリをアンインストールする」 などの案内が表示される。

Windows タイムサービス

時刻同期が正常かどうか。
時刻がズレると、ログインやネットワーク認証に問題が出るため重要。

Windows タイムサービスに問題がある場合

  • 時刻がズレている
  • タイムサーバーと同期できない

→ 「時刻を同期する」ボタン が表示され、ワンクリックで修正できる。

記憶域容量

ストレージの空き容量が十分かどうか。
容量不足は動作の重さや更新失敗の原因になる。

記憶域容量に問題がある場合

  • ストレージの空き容量が不足している

→ 「ストレージ設定を開く」 というリンクが表示され、不要ファイルの削除やストレージセンサーの利用を案内してくれる。

異常が出ても慌てなくてOK

状態レポートは“問題の早期発見と解決サポート”が目的

  • 異常がある項目は 黄色の警告表示になる
  • クリックすると 具体的な対処方法が案内される
  • 設定画面へのリンクや修正ボタンが用意されている
  • 一般ユーザーでも迷わず対処できる設計

つまり、
問題があれば Windows が教えてくれ、解決まで案内してくれる
それが状態レポートの存在意義。

新たに開始

「新たに開始(Fresh Start)」 は、かつてWindows 10時代に提供されていた “Windows をクリーンな状態に戻すための機能”で、現在は実行機能はここで提供されていない。

そのため、「ボタンがない」「リンクがない」「説明だけが残っている」という状態になっている。
Windows 11 では別の初期化方法に統合されたた。

Windows 11では、初期化はすべて「設定アプリ → システム → 回復 → この PC をリセット」に統合されている。

Fresh Start と通常の初期化の違いが曖昧になったため、機能が統合された。

ファミリーのオプション

Microsoft ファミリー機能と連携し、子どもの利用時間制限、Web フィルタリング、アプリ制限、購入制限などを設定できます。 家庭内の PC 利用を安全に保つための見守り機能がまとまっています。(実際の設定は、用意されたリンク先で実現できる)

保護者による制限

「保護者による制限」は“状態表示”のための項目。

まず理解しておきたいのは、「保護者による制限」は、設定を行う場所ではなく“現在の状態を確認する場所” であるという点。

ここでは、

  • ファミリー機能が有効かどうか
  • 子どもアカウントが設定されているか
  • 制限が適用されているか

といった 概要だけを表示する役割を持っている。

保護者による制限(ペアレンタルコントロール)は、 Windows ではなく Microsoft アカウントのオンラインサービスで管理されている。

そのため、設定はすべてMicrosoft ファミリー セーフティ(Family Safety)に統合されている。

Family Safety でできること
  • Web フィルター
  • アプリ・ゲームの利用制限
  • 画面時間の管理
  • 位置情報の確認
  • アクティビティレポート
  • 購入制限

これらは クラウド連携が前提のため、Windows セキュリティ内では操作できない。

なぜ Windows セキュリティ内で操作できないのか?

理由は3つ。

  • 子どもアカウントは複数デバイスで使われる
    スマホ・タブレット・PCなど、複数デバイスで制限を統一する必要があるため、オンライン管理が必須。
  • 家族全員の設定を一元管理するため
    家庭内の複数PCをまとめて管理するには、クラウド側で設定する方が合理的。
  • Windows 以外のデバイス(Android/iPhone)も管理対象
    Family Safety は Windows だけでなくスマホの利用制限にも対応しているため、Windows セキュリティ内に機能を閉じ込められない。

ファミリー設定の表示

「ファミリー設定の表示」をクリックすると、Microsoft アカウントのFamily Safetyの管理ページが開く。

ここが実際の設定画面であり、保護者による制限のすべてを操作できる。

つまり、Windows セキュリティは “状態表示” と “オンライン設定への案内役” を担当しているという構造。

Family Safetyの管理ページ

保護の履歴

Microsoft Defender が検出した脅威やブロックした動作の記録を確認できます。 過去にどんな脅威が検出されたか、どのアプリがブロックされたかなど、セキュリティの“ログ”を振り返る場所です。

履歴のない場合
履歴のある場合

Defender が“何を守ったのか”を後から確認できる

ウイルス対策ソフトは、脅威を検出した瞬間に通知を出すことが多い。しかし、

  • 通知を見逃した
  • すぐ閉じてしまった
  • 何が起きたのか後から確認したい

という場面はよくある。そこで役立つのが 保護の履歴。ここを見れば、

  • いつ
  • どのファイルが
  • どんな脅威として検出され
  • どのように処理されたか(隔離/削除/ブロック)

がすべて記録されている。つまり、“Defender が裏で何をしていたか” を後から確認できる場所ということ。

市販のウイルス対策ソフトのログは「Windows セキュリティ」には残りません。

誤検知(誤って安全なファイルをブロックした)時の確認に使える

Defender が安全なファイルを誤検知することもある。その場合、

  • どのファイルが隔離されたのか
  • どのフォルダにあったのか
  • どんな理由でブロックされたのか

を確認する必要がある。保護の履歴では、 隔離されたファイルの詳細情報が見られるため、 誤検知の判断材料になる。

PC が攻撃されていないか“異常の兆候”を確認できる

保護の履歴は、攻撃の痕跡(Indicators)を確認するためにも役立つ。例えば:

  • 同じ種類の脅威が何度も検出されている
  • 特定のフォルダで繰り返しマルウェアが見つかる
  • 不審なスクリプトが頻繁にブロックされている

こうした場合、 PC が何らかの攻撃を受けている可能性がある。
つまり、“PC の安全状態を振り返るためのセキュリティ監査ログ”としての役割も持っている。

家族や共有PCで「誰が何をしたか」を把握できる

家庭内で PC を共有している場合、

  • 子どもが怪しいサイトを開いた
  • 不審なアプリをインストールしようとした
  • 外部デバイスから危険なファイルを持ち込んだ

といった行動がDefenderによってブロックされることがある。保護の履歴を見れば、どんな危険行為があったのか を把握できる。

セキュリティ設定の変更履歴も残る

保護の履歴には、 脅威検出だけでなく 設定変更の記録 も残る。例:

  • リアルタイム保護がオフにされた
  • ファイアウォールが無効化された
  • SmartScreen がオフになった

これらは攻撃者が最初に狙うポイントでもあるため、履歴が残るのは非常に重要。

設定

セキュリティ プロバイダー

セキュリティソフトが導入されている場合
セキュリティソフトが導入されていない場合

ここは、Windows が“今どのセキュリティソフトがPCを守っているか”を一覧で確認するための画面。
つまり、セキュリティの“主役”が誰なのかを見せる場所。

ウイルス対策

ここには、現在 PC を守っている ウイルス対策ソフトの名前が表示される。

  • 市販ソフトが入っている場合
     → そのソフト名が表示される
     → Defender は自動で“受動モード”になり、裏方に回る
  • 市販ソフトがない場合
     → Microsoft Defender が表示される(標準で有効)

ここに明示する理由

  • 「今どのソフトがウイルス対策を担当しているか」を明確にする
  • 複数のウイルス対策ソフトが同時に動く“競合”を防ぐ
  • Defender が有効かどうかを確認できる

ファイアーウォール

市販のセキュリティソフトを入れている場合、 ファイアーウォールの欄は次のように表示されることが多い。

  • セキュリティソフトのファイアーウォール:有効
  • Windows ファイアウォール:無効

市販ソフトがファイアーウォール機能を持っている場合、Windows は 自動で自分のファイアーウォールをオフにする。

ここに明示する理由

  • どのファイアーウォールが“主役”なのかを明確にする
  • Windows ファイアウォールが誤って有効化されていないか確認できる
  • 通信トラブルの原因を切り分けるときに役立つ

Web 保護

ここは、危険サイトのブロックやフィッシング対策を担当するソフトが表示される場所。

  • 「プロバイダーがありません」になる場合
    理由1:Microsoft Defender のWeb保護はここに表示されない仕様
    理由2:市販ソフトがWeb保護機能を持っていない
    理由3:ブラウザ拡張だけでは認識されない場合がある
  • 「プロバイダーがありません」にならない場合
    Web 保護機能を持つ市販セキュリティソフトが入っているとき。
    Web 保護欄にソフト名が表示されるのは、そのソフトが危険サイトブロック・フィッシング対策を提供している場合。

ここに明示する理由

  • Web 保護を担当するソフトがあるかどうかを確認する
  • 市販ソフトの機能不足に気づける
  • フィッシング対策が必要か判断できる

通知

ここでは、 “どんな種類のセキュリティ通知を受け取るか” を細かく管理するための設定ができる。

ウイルスと脅威の防止に関する通知

この通知が扱う内容は「Defender が何をしたか」の報告

「ウイルスと脅威の防止に関する通知」は、Defender が行った次のような動作をユーザーに知らせる。

  • ウイルスやマルウェアを検出した
    危険なファイルを見つけた/ダウンロードしたファイルが脅威だった/USB メモリから不審なファイルが検出された
  • 脅威をブロック・隔離した
    実行しようとしたアプリが危険だった/不審なスクリプトを自動で止めた/感染ファイルを隔離フォルダに移動した
  • スキャン結果の通知
    定期スキャンが完了した/クイックスキャンで問題が見つかった
  • セキュリティ設定の変更
    リアルタイム保護がオフになった/クラウド保護が無効化された/Defender の重要機能が停止した

つまり、“Defender が裏で何をしたか” をユーザーに知らせるための通知。

なぜこの通知が重要なのか?

理由はシンプルで、ウイルス対策は「気づくこと」が最も大事だから。

通知がオフだと、

  • 危険なファイルが検出されても気づかない
  • 重要な保護機能がオフになっても分からない
  • PC が攻撃されている兆候を見逃す

といったリスクが生まれる。通知をオンにしておけば、

  • 何が検出されたのか
  • どんな処理が行われたのか
  • 追加の操作が必要かどうか

をリアルタイムで把握できる。

市販セキュリティソフトを使っている場合は表示されないことがある

「ウイルスと脅威の防止に関する通知」がそもそも表示されないPC もある。

これは不具合ではなく、市販セキュリティソフトがウイルス対策を担当しているためDefender の通知が不要になるから。

導入した市販セキュリティソフトによってはDefender は“受動モード”になり、この通知項目も非表示になる。この場合、市販セキュリティソフト側の通知機能が動作する。

「ウイルスと脅威の防止に関する通知」は、

  • Defender が脅威を検出したとき
  • 危険な動作をブロックしたとき
  • セキュリティ機能が無効化されたとき

など、PC の安全に関わる重大な出来事を知らせるための通知設定。

通知をオンにしておけば、Defender が何をしているのかを確実に把握でき、危険を見逃さずに済む。

つまり、“PC の健康状態をリアルタイムで知らせるアラート機能”、それが「ウイルスと脅威の防止に関する通知」。

アカウントの保護★

「アカウントの保護」が扱う通知の内容

この通知カテゴリは、“アカウントの安全に関わる出来事”をWindows が検知したときに知らせてくれる。

具体的には次のような通知が対象。

  • サインイン情報の更新が必要なとき
    パスワードの再入力が必要/PIN や Windows Hello の再設定が必要/認証情報が期限切れになった
  • Microsoft アカウントのセキュリティ警告
    セキュリティ情報(電話番号・メール)の更新が必要/二段階認証の設定を促す通知/アカウントに不審なサインインがあった可能性
  • アカウント保護機能が無効化されたとき
    Windows Hello がオフになった/サインイン方法が弱い状態になっている/アカウント保護の推奨設定が未完了

つまり、“あなたのアカウントが危険な状態になったときに知らせる通知”という位置づけ。

なぜ「アカウントの保護」が重要なのか?

理由はシンプルで、アカウント乗っ取りは、PC の安全性を失う最大のリスクだから。

アカウントが乗っ取られると、

  • メール
  • OneDrive
  • 購入履歴
  • サブスクリプション
  • PC のサインインそのもの

など、あらゆる情報が危険にさらされる。そのため Windows は、アカウントに異常があれば即座に通知してくれる。通知をオンにしておけば、「何が問題なのか」「どんな対処が必要なのか」をすぐに把握できる。

チェックボックスが複数ある理由

「アカウントの保護」には複数のチェック項目がある。
これは、“どの種類のアカウント通知を受け取るか”を細かく選べるようにするため。

例:

  • 重要な警告だけ受け取りたい
  • 推奨設定の通知は不要
  • サインイン関連だけ通知してほしい

といった調整が可能。

市販セキュリティソフトを入れていても、この項目は消えない

「ウイルスと脅威の防止」の通知は市販ソフト導入で消えることがあるが、アカウントの保護は Defender とは別枠の機能のため、基本的に消えない。

理由:

  • アカウント保護はWindowsとMicrosoft アカウントの機能
  • ウイルス対策ソフトとは独立している

「アカウントの保護」は、

  • サインイン情報の問題
  • Microsoft アカウントの異常
  • セキュリティ設定の不備

など、アカウントの安全に関わる重要な出来事を通知するための機能。
通知をオンにしておけば、アカウント乗っ取りのリスクを大幅に減らせる。
つまり、“アカウントの安全を守るための早期警告システム”。

ファイアーウォールとネットワーク保護

「ファイアーウォールとネットワーク保護」が担当する役割

この機能は、PC とインターネットの間に“防御壁”を作り、不正な通信をブロックする役割を持っている。

具体的には次のような動作を行う。

  • 不審な通信をブロックする
    外部からの不正アクセス/マルウェアによる勝手な通信/不審なアプリのネット接続
    これらを自動で検知し、危険と判断すれば通信を遮断する。
  • アプリごとの通信許可を管理する
    新しいアプリがネット接続を要求したとき、「許可しますか?」という通知が出ることがある。
    これはファイアーウォールが“このアプリは安全か?”を確認しているため。
  • ネットワークごとの安全性を管理する
    自宅の Wi-Fi/公共の Wi-Fi/会社のネットワーク など、
    接続先によって安全性が異なるため、ファイアーウォールが適切な保護レベルを自動で調整する。
なぜ「通知設定」が存在するのか?

「ファイアーウォールとネットワーク保護」には通知をオン・オフする設定がある。

これは、“ネットワークの安全に関わる重要な出来事を確実に知らせるため”に用意されている。

通知の例:

  • ファイアーウォールが無効化された
  • アプリがブロックされた
  • 危険な通信を検出した
  • ネットワーク設定に異常がある

これらは PC の安全に直結するため、通知をオンにしておくことが推奨される。

市販セキュリティソフトを使っている場合は表示が変わる

ファイアーウォール機能を持つ市販ソフトを入れている場合、

  • 市販ソフトのファイアーウォール → 有効
  • Windows ファイアーウォール → 自動で無効化

となる。そのため、

  • 通知項目が表示されない
  • 設定がグレーアウトする
  • 市販ソフト名が表示される

といった変化が起きる。これは正常で、“守りの担当がWindowsから市販ソフトに切り替わった”というだけ。

「ファイアーウォールとネットワーク保護」は、

  • 不正アクセスの防止
  • 危険な通信のブロック
  • アプリの通信管理
  • ネットワークごとの安全性調整
  • 重要なセキュリティ通知の提供

といった役割を持つ、ネットワーク防御の中心的な機能。

つまり、“PC とインターネットの間に立つ守護神”それが「ファイアーウォールとネットワーク保護」。

普段は意識しなくても、あなたのPCを静かに守り続けている重要な存在。

Microsoft コミュニティに質問する

「Microsoft コミュニティ」とは何をする場所?

Microsoft コミュニティは、Microsoft が運営する公式のユーザー参加型 Q&A サイト。

ここでは、

  • 他のユーザー
  • Microsoft MVP(専門家)
  • Microsoft サポート担当者

などが質問に回答してくれる。

できること

  • Windows の使い方を質問できる
  • エラーや警告の意味を聞ける
  • 他のユーザーの同じトラブル事例を探せる
  • 解決策を共有してもらえる
  • 市販ソフトとの相性問題も相談できる

つまり、“公式の掲示板で、Windows の疑問を人に聞ける場所”というイメージ。

なぜ「設定」画面にコミュニティへのリンクがあるのか?

理由はシンプルで、Windows セキュリティは専門用語が多く、ユーザーが迷いやすい領域だから。

ウイルス対策、ファイアーウォール、アカウント保護など、セキュリティ関連の設定は難しく感じる人が多い。

そのため Microsoft は、

  • 設定の意味が分からない
  • 表示が変わった
  • 警告が出た
  • 市販ソフトとの兼ね合いが分からない
  • どの設定をオンにすべきか迷う

といった “ユーザーの疑問が発生しやすい場所” にコミュニティへの導線を設置している。

つまり、“困ったらここから質問してね”という公式の案内であり、Windowsヘルプが役に立たない事を自認しているに他ならない。

バージョン情報

なぜ「バージョン情報」が必要なのか?

理由は大きく3つ。

1. セキュリティ機能が最新かどうか確認できる
ウイルス対策は 最新の定義ファイルが命。古いバージョンのままだと、

  • 新しいウイルスを検出できない
  • 脅威対策が不十分になる

といったリスクがある。「バージョン情報」を見れば、

  • 定義ファイルが最新か
  • エンジンが更新されているか

を確認できる。

2. トラブル時の原因切り分けに使える
例えば、

  • Defender が更新されない
  • 脅威が検出されない
  • 通知が出ない
  • 市販ソフトと競合している

といったトラブルが起きたとき、バージョン情報は原因を特定する手がかりになる。

Microsoft サポートやコミュニティに相談する際も、この情報があると話が早い。

3. 市販セキュリティソフトとの競合を確認できる
市販ソフトを入れている場合、

  • Defender が受動モードになっているか
  • 一部機能だけ動いているか

などを判断する材料になる。

特に「プラットフォームバージョン」や「エンジンバージョン」は、Defender がどこまで動いているかを知る手がかり。

どんなときに使うのか?

  • Defender が更新されないときの確認
    「定義ファイルが古いまま」「更新エラーが出る」などのトラブル時にバージョンが最新かどうかを確認する。
  • 市販セキュリティソフトとの競合チェック
    市販ソフトを入れたとき、Defender がどこまで動いているかを確認する手がかりになる。
  • Microsoft コミュニティやサポートに相談するとき
    「Defender のバージョンを教えてください」と聞かれることがあるため、このページの情報が役立つ。

つまり、“触る場所ではなく、必要なときにだけ見る場所” それが「バージョン情報」。

保護の履歴

ここは、「Windows セキュリティ」アプリの左メニュー「保護の履歴」とおなじ。

以上、Windows 11 のセキュリティ機能まとめ:まず知るべき基本と使い方でした。

その他のWindows 11に関する設定は → [ こちら ]

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では、また~

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